- シニア世代で家計簿アプリの利用が増えている
- 手書きに比べ家計簿アプリにはさまざまなメリットがある
- 家計簿アプリの利用に際しては注意すべき点もある
- おすすめ家計簿アプリを7種類紹介
自分がどのくらいお金を使っているかを知るためには、家計簿を作成するのが一番です。
しかし家計簿の作成や継続的な記述は面倒で、ついつい後回しにして3日坊主で終わらせた経験は誰しもあるのではないでしょうか。
スマートフォンの家計簿アプリを使えば、もっと簡単に・便利に家計簿が作成できるかもしれません。
今回は家計簿アプリのメリットと注意点を解説し、おすすめの家計簿アプリを7つ紹介します。
目次
シニア世代に家計簿アプリが広まっている
スマートフォンの普及に伴い、最近ではシニア世代の間で家計簿アプリの利用が広まっています。
家計簿アプリのひとつであるマネーフォワードMEを提供する株式会社マネーフォワードが行った自社調査では、2016年から2019年までの3年間にシニア世代の利用者が約3倍にまで増加したそうです。
画像引用:株式会社マネーフォワード|『マネーフォワード ME』、シニア世代の利用者数が3年で約2倍に増加
同調査では、シニア世代の7割が「老後のお金の管理に家計簿アプリが役立つと思う」と回答しています。
現代のシニアにとっては、スマートフォンのアプリはすでに当たり前のツールとなっています。
手書きに比べ家計簿アプリを使うメリット
家計簿アプリが世の中に出現するずっと以前から、ノートやエクセルの家計簿を使って家計を見直している方は大勢いらっしゃいます。
これまで手書きで家計簿をつけていた方が、家計簿アプリに乗り換えるとどんなメリットがあるのでしょうか。
以下からは家計簿アプリで家計簿をつけるメリットを3つ紹介します。
入力が早くて簡単
買い物の支払いを家計簿につけていくのは、毎日のことだとなかなか面倒です。
ついレシートを溜め込んでしまい、お財布がパンパンになってしまう方も多いでしょう。
レシート読み取り機能がある家計簿アプリなら、お店でもらったレシートをスマートフォンのカメラで撮影するだけで家計簿に反映できます。
買い物してすぐレシートを撮影することを習慣付ければ、入力漏れの心配もなくなります。
収支がグラフで可視化できる
家計簿アプリを使うメリットの2つ目は、入力内容が自動的にグラフ化されるため収支が目に見えてわかりやすい点です。
特に2023年10月以降は多くの食品等が値上げされたため、いつもと同じように買い物をしているつもりでも合計額が想定を大きく超過することもあるでしょう。
2023年10月から値上げされた商品・サービスについては以下の記事で確認してください。
2023年10月値上げラッシュまとめ|値上げの理由と高齢者の老後資金を守る対策家計簿アプリのグラフで支払いの履歴を確認することにより、支出を見直せて節約が意識できます。
キャッシュレス決済等と連携できる
家計簿アプリの中には、クレジットカードや電子マネー決済サービスと連携して支払履歴を自動的に反映できるアプリがあります。
キャッシュレス決済で買い物することが多い方は、家計簿アプリに何も入力しなくても家計簿がいつのまにか完成しているかもしれません。
また各種ポイントや航空会社のマイルと連携している家計簿アプリを使えば、ポイントの有効活用もしやすくなります。
シニアにおすすめ家計簿アプリ7選
ここからは人気の家計簿アプリの中でも、特にシニア世代におすすめの家計簿アプリを7種類紹介します。
マネーフォワードME
《この家計簿アプリのおすすめポイント》
ねんきんネットと連携可能
マネーフォワードMEは、インターネットによるアンケート調査で20~60代の男女の利用率がもっとも高かった家計簿・資産管理アプリです。
多くの方に選ばれている理由のひとつは、連携できる金融機関やサービスの多さです。クレジットカード・電子マネー・銀行口座・証券口座の他にマイルや各種ポイントとも自動連係が可能なので、トータルな資産管理ができます。
中でも高齢者にとって嬉しい連携は、年金情報がわかるねんきんネットとの連携です。その他確定拠出年金iDeCoとも連携できますので、シニア向け家計簿アプリの中でもかなりおすすめと言えます。
無料版では連携先が10件までしか登録できませんので、連携したい金融機関等が多い方はワンコイン以内の課金で無制限に登録できるスタンダードコースをおすすめします。
対応デバイス | iOS・Android |
レシート読み取り機能 | ○ |
自動連携機能 | ○ |
料金 | 無料(有料コースあり) |
公式サイト | https://moneyforward.com/ |
Zaim
《この家計簿アプリのおすすめポイント》
ライフプランを見据えた家計改善が可能
Zaim(ザイム)は、収支の記録からライフプランの見直しまでひとつのアプリで完結できる家計簿アプリです。現在の家計状況がわかるだけでなく、将来的な老後資金の設計も可能です。
さらにシミュレーション結果を元に「一生黒字プラン」で家計の黒字を自動でサポートしてもらえるため、老後資金が足りるかどうか、どう生活すれば足りるようになるかのライフプランが組み立てやすくなります。
上記のマネーフォワードMEと同様、Zaimもねんきんネット・iDeCoとの連携が可能です。
対応デバイス | iOS・Android |
レシート読み取り機能 | ○ |
自動連携機能 | ○ |
料金 | 無料(有料コースあり) |
公式サイト | https://zaim.net/ |
MoneyTree
《この家計簿アプリのおすすめポイント》
AIが自動的に支出を振り分け
MoneyTreeはAIが利用者の明細を学習して、入力された支払いを自動的に各カテゴリへ振り分けてくれる学習機能があるため、使えば使うほど便利になる家計簿アプリです。
また連携しているポイントやマイルの失行期限が近づくと通知してくれるサービスも搭載しています。ポイントのうっかり失効が避けられる点もメリットです。
レシート読み取り機能はないため、支払いがほぼキャッシュレス決済だという人におすすめです。
対応デバイス | iOS・Android |
レシート読み取り機能 | × |
自動連携機能 | ○ |
料金 | 無料(有料コースあり) |
公式サイト | https://getmoneytree.com/jp/app/about |
2秒家計簿おカネレコ
《この家計簿アプリのおすすめポイント》
月毎予算を設定して使い過ぎに注意できる
2秒家計簿おカネレコは、豊富なグラフ画面で支出がわかりやすい家計簿アプリです。
月毎の全体予算やカテゴリ別の予算を設定すれば、予算の残高をお知らせしてくれる機能もあります。お金を使いすぎないようにコントロールでき、日々の節約につながります。
電卓のように入力できる点も評価が高いポイントです。
対応デバイス | iOS・Android |
レシート読み取り機能 | ○ |
自動連携機能 | ○ |
料金 | 無料(有料コースあり) |
公式サイト | https://okane-reco.com/ |
Dr.Wallet
《この家計簿アプリのおすすめポイント》
オペレーターがレシートを手入力するから正確
Dr.Walletは、現金決済が主な支払手段の方におすすめの家計簿アプリです。
スマートフォン内蔵カメラで撮影したレシートをDr.Walletに入れ込むと、オペレーターが手入力でユーザーの支払履歴を入力してくれます。
機械読み取りに比べて読み取りの精度が非常に高いため、読み取り後に家計簿アプリ内のデータとレシートを見比べる必要もありません。
ただし無料で読み取れるレシートの数は毎月100枚までです。さらに多くのレシートを読み込ませたい方や、1回の買い物での支払いを「食品」「日用品」などにカテゴリ分けしたい方には有料プランがおすすめです。
対応デバイス | iOS・Android |
レシート読み取り機能 | ○ |
自動連携機能 | △ |
料金 | 無料(有料コースあり) |
公式サイト | https://www.drwallet.jp/ |
OsidOri
《この家計簿アプリのおすすめポイント》
夫婦や親子で家計管理が一緒にできる
OsidOri(オシドリ)は、夫婦で収支データを共有できる家計簿アプリです。
夫婦の共同管理とは別にプライベートの収支も管理できるため、ひとつのアプリ内で世帯のお財布と自分だけのお財布がわけられます。
またOsidOriの情報を子供とも共有しておけば、遠方にいる子供も親の収支が把握できます。紙ベースではない家計簿アプリならではのメリットと言えるでしょう。
対応デバイス | iOS・Android |
レシート読み取り機能 | × |
自動連携機能 | ○ |
料金 | 無料(有料コースあり) |
公式サイト | https://www.osidori.co/ |
らくな家計簿
《この家計簿アプリのおすすめポイント》
無駄な機能がなくシンプル
らくな家計簿は、アプリの名称どおり「一番らくな」家計簿アプリです。
レシート読み取り機能やカード・電子マネーなどの自動連係機能はありません。ですがその分シンプルで、使い勝手が良くできています。
さらに多くの内容を管理したい方に対しての機能も用意されています。簡単な複式簿記にも対応できるため、保険やローン、不動産などの管理も可能です。
対応デバイス | iOS・Android・PC(Mac/Windows) |
レシート読み取り機能 | × |
自動連携機能 | × |
料金 | 無料(有料コースあり) |
公式サイト | https://jp.realbyteapps.com/ |
家計簿アプリ以外のシニアおすすめアプリ
家計簿アプリに限らず、最近ではシニア世代の生活に役立つアプリが数多くリリースされています。
そなサポではこれまでに、高齢者の健康を増進する歩数計アプリや終活支援アプリをご紹介していきました。
今後ともシニアにおすすめのアプリをご紹介していきますので、どうぞご期待ください。
高齢者の健康維持には散歩がおすすめ|無料の歩数計アプリ11種類を紹介 終活アプリとは?利用するメリットとおすすめ終活アプリを紹介年金受給者の家計簿のつけかた
これまで家計簿をつけた経験がなく、家計簿アプリデビューがそのまま家計簿デビューという方もいらっしゃるでしょう。
過去に家計簿をつけていたことがある方でも、仕事を辞めて年金だけで生活していくことになった方の場合には、家計の取り仕切り方が以前とは変わってきます。
年金だけで生活する方の家計の考え方については、以下の記事でわかりやすく説明しています。家計簿アプリの使用有無とは関係なく、年金受給者が家計簿をつけるときの参考にしてください。
年金生活者に家計簿の付け方|老後資金で生活するリアルな方法も解説家計簿アプリを使う時の注意点
最後に、家計簿アプリを使うときの注意点を3つ紹介します。
不要な個人情報は入れない
家計簿アプリの中にはいろいろな金融サービスと連携しているアプリがあるため、使用にあたっては常にお金がからむリスクがあることを承知しておきましょう。
家計簿アプリから支払や決済をすることはほぼないため、家計簿アプリが悪用される危険性は少ないと考えられます。ですが念のため不要な個人情報は入れないようにし、連携している銀行口座やクレジットカードの明細は常にチェックしてください。
また個人情報の漏洩などを避けるためには、信頼のおける家計簿アプリを選ぶことは大前提です。
今回紹介した家計簿アプリはセキュリティ上で信頼性の高いアプリですが、アプリは必ずAppStoreもしくはGoogle Playから公式アプリをダウンロードしてください。
定期的にバックアップを取る
アプリやインターネット上のクラウドサービスは、ある日突然サービスが停止・終了してしまう可能性があるため注意が必要です。
またサービスが継続していても、無料で使えていたアプリが有料サービスに統合される可能性もあります。
サービスが終了した家計簿アプリ内のデータが突然にスマホで見られなくなるリスクを想定し、定期的にバックアップを取っておくことを強くおすすめします。
定期的なバックアップを習慣にしておけば、スマホを買い替えたときのデータ移行もしやすくなり機種変更時にもとまどうことがありません。
処置に困るデジタル遺品にしない
誰かが亡くなったときに、その人が所持していたパソコンやスマホ内に残っていたデータや、その人がインターネット上で契約していた各種サービス情報は「デジタル遺品」になります。
デジタル遺品について家族に何の話もしておかないと、遺された家族はインターネット上の各種情報にアクセスできなくなり、大変苦労してしまう可能性があります。
家計簿アプリについても「処置に困るデジタル遺品」にしないための対策が必要です。
以下の記事を参考に、デジタル遺品になる可能性がある各種サービスの整理整頓を行ってください。
デジタル遺品とは|トラブルを生まないための生前整理法まとめ
今回は家計簿アプリを紹介しました。
電子マネーの利用も増え、スマートフォンでお会計をすることも当たり前の時代となっています。家計管理もスマートフォンで行えれば日頃からお金の流れを意識することができます。
これからの時代は家計簿アプリを使って便利に家計の見直しをしましょう。
終活カウンセラー2級・認知症サポーター。父母の介護と看取りの経験を元にした、ナマの知識とノウハウを共有してまいります。
「そなサポ」は、大切な資産や継承者を事前に登録することで、将来のスムーズな相続をサポートするもしもの備えの終活アプリです。
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