- 男性は60代から、女性は50代から就業率が下がり始める
- 資格を活かした仕事なら50代以上でも働き口を見つけやすい
- 50代になってからでも取れるおすすめの資格を7種類紹介
- いつまでも仕事を続けてイキイキと輝ける大人女性になろう
女性も働くことが当たり前の時代となった現代では、いま50代の女性のほとんどが何らかの仕事についています。
しかし男性に比べて女性はパート就労の割合が多いなど、働き方については男女差があるのが実情です。
女性は、女性ならではの働き方を模索していかなければいけません。
人生100年時代の折り返し地点を迎えた50代の女性は、これからどう働き、どんな人生を過ごしていけばよいのでしょうか。
今回は、いま50代の女性と、これから50代になろうとする女性のために、女性が働きやすいおすすめの資格などを紹介していきます。
目次
女性は50代から就業率が低下する
まずは男性と女性の働き方の違いについて、確認してみましょう。
総務省「労働力調査」によると、男性の年齢階級別労働力は60歳の定年を機に急激に下がりますが、女性の年齢階級別労働力はそれよりも前の50代から下がりはじめています。
正社員として勤務している方は一般的に定年年齢の60歳までは働き続けることを考えると、女性は男性よりもパートなどの非正規雇用が多い現実がうかがえます。
50代以降の女性はどう働くか
それでは50代以降の女性は、これからどう働いていけばよいのでしょうか。
ひと口に女性と言っても、育児や家事を引き受けることが多い女性は、50代になるまでのキャリアがバラバラです。
女性におすすめだと言われている働き方が、すべての女性に当てはまるわけではありません。
周囲の声にまどわされず、自分に合った働き方を考えましょう。
具体的に女性にはどのようなキャリアの違いがあるかについては、以下の記事を参考にしてください。
老後におすすめな女性の仕事|正社員・パート・専業主婦のキャリア別に紹介定年後も再就職できる仕事が望ましい
正社員として会社勤めしている女性も、そろそろ50代になると定年退職の時期がさほど遠くない未来として見えてきます。
2020年の高年齢者雇用安定法改正に伴い、現在正社員として働いている労働者は65歳まで働き続ける権利が与えられました。
参考 高年齢者等の雇用の安定等に関する法律e-Gov法令検索定年年齢が60歳に設定されている会社であっても、希望すれば同じ会社に継続雇用や再就職ができます。
正社員として働いている女性は、パートタイマーなどの正規雇用の女性よりも就業の機会という面では優遇されているといえます。
ただし60歳以降の継続雇用については、メリットもあればデメリットもあります。
詳しくは以下の記事をご参照ください。
再雇用制度とは|定年後も働くことのメリット・デメリット定年のない仕事ならさらに安心
65歳まで働き続けられるとは言っても、65歳になれば会社には継続雇用の義務はありません。
65歳を超えても働き続けたい女性は、早めに定年のない仕事に就いておけば年齢に関係なく仕事が継続できます。
パートタイマー契約では定年制度が設けられていないことが多いため、50代、60代、70代以上になっても身体が続く限りは働き続けられ、さらに安心といえます。
正社員・パートそれぞれによい点があり、雇用形態によって優劣はつかないということです。
資格を持つ女性は50代以降も働きやすい
正社員・パートに関係なく、資格を持っている女性は50代以降も就職先が見つかりやすいという傾向があります。
女性向け転職サイト「女の転職Type」が2021年に行ったアンケートでは、コロナ禍における就職活動でも自分の持っている資格が就職や転職に役立ったと答えた方がおよそ4割存在しました。
画像引用:女の転職Type|「転職・就職に役立った資格」第一位は? 働く女性が持っている&欲しい資格アンケート調査
上のアンケートでは回答した女性の年齢が明らかにされていないため、年齢別の近くの有利さについてはわかりませんが、有資格者が就職や転職に有利だという点は変わりないでしょう。
50代以降に取れる女性におすすめの資格
何の資格も無いままに50代になってしまった女性でも、あきらめる必要はありません。
以下からは、50代になった女性が今からでも取れて、女性が働きやすいおすすめの資格を7種類紹介します。
男女問わず50代以降に取得が可能で、定年のない仕事の資格については以下の記事をお読みください。
老後に働くための資格7選|取得しやすく働きやすいシニア向け資格の取り方歯科衛生士
歯科衛生士は圧倒的に女性が多い職業で、女性だけが通う養成所も存在します。
歯科医院には入院施設がほとんど存在しないため、働く時間がほぼ平日の日中帯に限定されている点も、女性が働きやすいポイントです。
資格の種類 | 国家資格 |
受験資格 | 特になし |
試験の頻度 | 年1回 |
試験難易度 | 合格率95% |
保育士
保育士は若い女性だけの職業ではなく、最近では50代・60代以上になってから保育士を目指す方も増えています。
試験の難易度は高いですが、50代以上の女性は子育て経験を試験勉強にも活かせるため、むしろ若い女性よりも学びやすいという点が特徴的です。
資格の種類 | 国家資格 |
受験資格 | 専門学校以上を卒業または児童福祉法第7条に基づく児童福祉施設の2年または5年以上の勤務 |
試験の頻度 | 年2回 |
試験難易度 | 合格率20% |
栄養士
栄養士は指定の養成所等を卒業すれば、試験不要で資格が取得できます。
資格取得後の働き口も、学校や病院、介護施設など豊富にありますので、就職に役立つ女性向け資格としておすすめです。
資格の種類 | 国家資格 |
受験資格 | 厚生労働省指定の養成所等を卒業 |
試験の頻度 | 試験なし |
試験難易度 | 試験なし |
登録販売者
登録販売者は、ドラッグストアなどで風邪薬や鎮痛剤などの一般用医薬品を販売できる資格です。
最近ではホームセンターや家電量販店などで一般用医薬品を販売しているお店も多いので、働き口はドラッグストアに限定せず、幅広く探すことができます。
今ドラッグストアにパート勤めしている女性も、登録販売者の資格を取得すれば資格手当が支給されて給料が上がる可能性があります。
資格の種類 | 国家資格 |
受験資格 | 特になし |
試験の頻度 | 年1回 |
試験難易度 | 合格率40~50% |
調剤薬局事務
調剤薬局事務の資格を取得するとは、調剤薬局の事務スタッフとして働くことができます。
薬剤師・登録販売者とは違う資格です。
養成所などに通う必要がなく在宅で勉強できるため、現在働いている女性でも取りやすい資格と言えます。
また試験も在宅で受けられ、受験時には教材を見ながらの解答も認められています。
資格の種類 | 民間資格 |
受験資格 | 特になし |
試験の頻度 | 月1回 |
試験難易度 | 合格率100% |
医療事務
医療事務は女性に人気の高い仕事で、50代に限らず幅広い年代の女性が医療事務の資格取得を目指しています。
調剤薬局事務に比べれば試験の難易度は高めですが、しっかり勉強すれば独学でも合格が可能ですし、同じ医療機関に勤める医師や看護師の国家資格に比べれば、はるかに難易度の低い資格と言えます。
資格の種類 | 民間資格 |
受験資格 | 特になし |
試験の頻度 | 月1~4回(試験実施機関による) |
試験難易度 | 合格率60% |
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護施設などで介護職員として働くための登竜門とも呼べる資格です。
過去にはヘルパー2級という名称でした。
近年では介護職員の需要が非常に高まっているため、資格取得後の働き口にはほとんど困らないと考えられます。
介護職員初任者研修から始めて、働きながら介護福祉士やケアマネージャーの資格取得を目指すこともできます。
資格の種類 | 民間資格 |
受験資格 | 厚生労働省指定の養成所の講習を受講 |
試験の頻度 | 年2回または4回(試験実施機関による) |
試験難易度 | 合格率100%と推定 |
終活アドバイザー
終活アドバイザーはエンディングノートの作成支援や生前整理のアドバイスなど、終活におけるさまざまな活動を支援する資格です。
終活アドバイザーは講座を受講すれば誰でも受験ができ、さらに調剤薬局事務の資格と同じく試験が在宅で受けられます。
講座のテキストを見ながら解答できるため、ほぼ100%合格できると言ってよいでしょう。
資格の種類 | 民間資格 |
受験資格 | 終活アドバイザー講座の受講 |
試験の頻度 | 随時 |
試験難易度 | 合格率100% |
また終活アドバイザーの資格取得は、仕事に活かせるだけでなく自身の終活にも役立てられます。
終活は人生の終末が近い高齢者だけが行うべきものではありません。
50代から終活をスタートさせた方がよい理由については以下の記事をお読みください。
50代におすすめの終活(既婚者・おひとりさま)すぐ始めるべき5つの理由まとめ
今回は50代女性の働きかたについて解説し、50代になってからでも取得できる女性向けのおすすめ資格を紹介しました。
何歳になっても、仕事をしている女性はイキイキと輝いています。
もう50代だからとあきらめず、取得しやすく働きやすい資格にチャレンジして、いつまでも輝ける自分でいましょう。
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