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親の施設入居が決まったら準備するもの|生活・契約・預入れ

この記事のサマリ
  • 高齢者施設に持っていくものはホテルの長期滞在などとほぼ同様
  • 親が施設に入居するとき必要なものをジャンルごとに説明
  • 施設により準備が必要なものや禁止品・制限品があるので注意
  • 親の愛用品や思い出の品も持っていくと親の心が和らぐ

自宅での生活が難しくなった高齢者は、老人ホームなどの高齢者施設に「お引っ越し」をします。

生活の拠点を丸ごと移すことになりますが、だからといって自宅にある生活用品をすべて持っていくと引っ越し先の高齢者施設がモノであふれかえってしまいます。

高齢者施設に入居するときには、実際には何をどれだけ持っていけば良いのでしょうか。

今回は親が高齢者施設に入居することが決まったら準備すること、準備すべき品をご紹介します。施設での生活に必要なモノを過不足なく準備して、大切な親が安心して高齢者施設での生活をスタートできるよう準備しましょう。

高齢者施設の入居時に必要なものとは

黄色いスーツケース

高齢者施設で生活する上で必要になるものとは、簡単に言えばホテルでの長期滞在やウィークリーマンションで暮らすときに必要なものとほぼ同様です。

ほとんどの高齢者施設では食事や洗濯、室内の清掃なども提供サービスに含まれているため、基本的に炊事道具や家電用品は必要ありません。

ベッドやタンスなどの家具も備え付けられているため、特に必要性を感じなければ家具の準備も不要です。

入居前にはあらかじめ施設から必要な物品が案内されますので、その案内に従えば基本的な準備は整うでしょう。

施設入居前に準備するもの一覧

小さな黒板に書かれたチェックリスト

以下からは、親が高齢者施設に入居するときに準備するものの一般的な例を3つのジャンルに分けて紹介します。いずれのジャンルでも漏れがないよう事前にしっかり準備してください。

  1. 施設内で生活する上で必要になる衣類などの生活用品
  2. 入居初日に施設と契約を取り交わすために必要な書類等
  3. 入居中に何かが起こった時に備えて施設に預け入れるもの

1.親の生活に必要なもの

親が施設内で日常生活を送るための準備品は以下のとおりです。

着替え(トップス) 薄手の長袖5~7枚
着替え(ボトムス) ウエストがゴムになっているもの3~4本
肌着上下 脱ぎ着がしやすいもの6~7セット
パジャマ 夏用・冬用とも3~4セット
靴下 6~7足
羽織りもの 薄手・厚手のカーディガンなど1~2枚
上着 薄手・厚手のブルゾン・コート類1~2枚
靴(外履き) 履きやすいスニーカーなど(革靴・ヒール・サンダル不可)
靴(上履き) リハビリシューズなど
バスタオル 2~3枚
フェイスタオル 6~7枚
石鹸 ハンドソープでも可
歯ブラシ ストック含め2~3本
ブラシ・くし 持ち手がしっかりしているもの
ひげ剃り 電動のもの(カミソリ・安全カミソリ不可)
スキンケア用品 化粧水・乳液・リップクリーム・ハンドクリームなど
ボックスティッシュ ストック含め2~3箱
その他必要なもの 帽子・入れ歯ケース・老眼鏡・常備薬など

衣類は洗濯機で洗える素材のものを準備してください。入居者の洗濯物は施設のスタッフがまとめて洗ってくれますが、手洗いやクリーニングには対応していないため持ち込みを拒否される可能性があります。

2.契約に必要なもの

入居当日に契約を取り交わすために必要な準備品は以下のとおりです。

施設によっては親が施設に入る日ではなく、事前に必要書類の提出を求められるケースがあります。提出のタイミングは各施設の指示に従ってください。

  • 親の戸籍謄本
  • 親の健康診断書(施設が指示する検査項目を満たしたもの)
  • 親または子の印鑑および印鑑証明書(実印)
  • 子の認印(ケアプラン等の同意のため)
  • 子の本人確認書類(免許証・マイナンバーカードなど)
  • 収入や資産の確認書類(施設が指示した場合のみ)

3.施設に預け入れるもの

施設入居中に親が病気になったときには、施設のスタッフが病院に連れていくか往診の手配をしてくれます。

医療機関の受診や日頃の健康管理のために、以下の書類等をあらかじめ預け入れて施設内で保管してもらうのが一般的です。

  • 健康保険資格確認書
  • 介護保険証・介護保険負担割合証
  • 医療証(高齢受給者証・医療扶助受給者証など)
  • かかりつけクリニックの診察券
  • おくすり手帳

施設により準備が必要なものがある

クエスチョンと書かれた荷札

施設によっては意外なものが必要になることがあります。

たとえば一部のグループホームでは、居室にかけるカーテンや寝具(布団・シーツなど)は入居者側で準備する必要があります。その場合、大きな布団を持ち込むのは大変なため、寝具レンタルのあっせんがされることが多いようです。

居室に備え付けの専用トイレがある施設では、トイレットペーパーも入居者側が準備します。

また高齢者施設に備え付けられている家具は必要最低限のものだけなので、書き物をする机や鏡台、ソファなどを置きたい場合には入居者側で準備します。その際は家具の持ち込みをしても良いか、大きさの上限などを必ず確認してください。

なおサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は施設というよりも「住宅」なため、家電や家具、日用品などは自分で揃える必要があります。ただし調理器具のうち包丁などの刃物は施設ごとに制限やルールが設定されていることが多いため、入居前に確認することをおすすめします。

持ち物には必ず名前の記入が必要

お名前シールと油性ペン

上記の一覧を参考に必要なものを揃えたら、施設に持ち込む前にやることがあります。

タオルや肌着などの衣類は一度洗って水通しをしてください。そして衣類に限らずすべての準備品に親の名前をフルネームで記入する必要があります。

フルネームは大きく、わかりやすく書きましょう。わかりづらい位置や小さな文字で書いてしまうと、多くの入居者が生活する施設内で取り違えの原因になります。施設によっては名前を書く位置を指定しているところもあるので、入居前の案内をよく読んで指示に従ってください。

親が施設に入居してから必要になるもの

衣装ケースの中の衣類

親が施設で長期間暮らすうちには、衣服や肌着などがだんだんと劣化してきます。

入居した後も定期的にチェックし、劣化がひどくなってきた衣類等を新しいものに交換したり、消耗品が不足してきたら買い足しましょう。

また親の介護度が上がってきたら、それまで使用していた衣類等の脱ぎ着が難しくなってくるかもしれません。肌着を前開きにする、リハビリパンツを準備するなどの工夫が必要です。

いずれも施設の人に聞けば、そのときの親の状態により何が必要かを教えてくれます。アドバイスを元に適切なものに変更しましょう。

施設に持ち込んではいけないものもある

バツマークの札で顔を隠す女児

自宅で愛用していたお気に入りのものであっても、施設では持ち込み禁止、または持ち込みを制限される場合があります。

準備をする際に持ち込み可かどうか迷ったときには、その都度施設に確認しましょう。禁止との回答が返ってきたら絶対に施設へ持ち込まないでください。

持ち込み禁止品の例

以下の品物は火災やトラブル防止のため持ち込み禁止としている施設がほとんどです。

  • ナイフ・ハサミ・カミソリなどの刃物
  • ライター・マッチなどの火器類
  • 針(裁縫用の針・安全ピンなど)
  • 貴重品(骨董品・宝石など)

持ち込みが制限される例

持ち込みが制限される品物は、施設の考えかたにより差があります。以下のような品物は持ち込みが制限されることが多いです。

現金 いっさい禁止の施設と少額なら可の施設がある
食品 いっさい禁止の施設と居室内で食べるなら可の施設がある
テレビまたはラジオ 許可の施設とイヤホン使用を条件とする施設がある
携帯電話・スマートフォン いっさい禁止の施設と入居者管理が条件の施設がある

愛用品や思い出の品があれば親の心が和らぐ

毛糸で編んだハートを持つ手

上記で紹介したものを準備すれば、施設で生活するうえで必要なものは揃います。

しかし必要最低限のものだけでは、施設内の暮らしが味気ないものになってしまいます。施設の入居時に、これまで愛用していたものや思い出の品なども一緒に持ち込めば、親が新しい生活拠点となった施設にも馴染みやすくなるかもしれません。

家族の写真や絵手紙、ぬいぐるみや人形、親が楽しんでいた趣味の用品など、施設で暮らす親の気持ちが和らぐようなものも一緒に持っていきましょう。

親が入居する施設をこれから探す人は

家と高齢者夫婦のミニチュア

この記事を読んでいる人の中には、まだ親の施設入居が決まっておらず、これから施設探しをするという人もいらっしゃるでしょう。

老人ホームなどの高齢者施設の種類や、高齢者施設の選びかたについては以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にして、親にとってもっとも良い高齢者施設を探してください。

あなたにぴったりの老人ホームはどこ?老人ホーム9種類を一挙ご紹介!

満足いく介護施設の選びかた|種類と入居の流れ・失敗を防ぐポイント

入居費用の支払いが続けられるかも算段して

自宅での生活に比べ、施設での生活には思っている以上に費用がかかります。

高齢者施設を探すときには、施設入居が長期間になっても支払いが続けられるかも考慮する必要があります。

以下の記事では在宅介護と施設介護の平均的な介護費用を紹介していますが、実際には施設の月額費用以外にも理美容代やオムツ代、施設により生活支援サービス費用やレクリエーション費用なども請求される場合があります。

在宅・施設の平均的な介護費用(初期・月額)|6つの介護破産防止策を解説

各施設に諸費用などもしっかり確認した上で、その施設に入居しても支払いが続けられるかを算段しましょう。

まとめ

花を持つ高齢女性の手を握る女性の手元

今回は、親が高齢者施設に入居するときに準備するものについて解説しました。

家族と離れて高齢者施設で暮らすことになった親は、心の中では不安でいっぱいです。

不安な親の気持ちが少しでも和らぐよう、必要なものを一緒に準備しながら精神的なサポートも怠らないようにしましょう。


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