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親の死を今から考える|死後にやること一覧と今からできるトラブル防止策

この記事のサマリ
  • 時系列ごとに親の死後やることを説明
  • 親の死後にトラブルが発生する可能性もある(孤立死・空き家問題・相続トラブル)
  • 親が生きている今から死後にやること・生前にやるべきことを話し合っておこう

親のちょっとした行動に、ふと老いを感じる瞬間があるかもしれません。

親はだんだんと年老い、いつかは亡くなる日がやってきます。それは誰しも避けられない事実です。

もし本当に親が亡くなったとしたら、死後に残された子供は何をすればよいのでしょうか。

今回は親の死後にやることを時系列に一覧で説明し、親の死がトラブルを招かないように今からやるべきことについて解説します。

家族の死後にはやることが多い

やることが多すぎて頭を抱える女性

亡くなった方が親であれ他の家族であれ、残された遺族がやることは非常にたくさんあります。

まずは家族が亡くなった後に遺族がやることをすべて紹介します。親だけでなく兄弟や配偶者、または子供の死後の手続きとしても参考にしてください。

親の死後すぐにやること一覧

親が亡くなってからすぐにやることは以下のとおりです。

すぐにやること、および後述する死後14日以内にやることについて詳しくは以下の記事を参考にしてください。

死後にやるべき手続き15選!その1【2週間以内】
内容 宛先 期限
死亡診断書(死体検案書)の受取 病院など 速やかに
葬儀の手配 葬儀社 速やかに

なお葬儀については特に期限はありません。一般的には死後すぐに行われることが多いですが、公営火葬場などで葬儀を行う場合には一週間以上待機期間が発生する可能性もあります。

親の死後7日以内にやること一覧

親の死後7日以内にやることは以下のとおりです。

内容 宛先 期限
死亡届の提出 自治体役所 死後7日以内
埋火葬許可証の交付申請 自治体役所 死後7日以内

親の死後14日以内にやること一覧

親の死後14日以内にやることは以下のとおりです。

内容 宛先 期限
厚生年金受給者死亡届の提出 年金事務所 死後10日以内
加給年金額対象者不該当届の提出 年金事務所 死後10日以内
国民年金受給者死亡届の提出 年金事務所 死後14日以内
世帯主変更届の提出(世帯主のみ) 自治体役所 死後14日以内
介護保険資格喪失届の提出 自治体役所 死後14日以内
社会健康保険資格喪失届の提出 会社 死後14日以内
国民健康保険資格喪失届の提出 自治体役所 死後14日以内
後期高齢者医療被保険者証の返却 自治体役所 死後14日以内

親の死後1年以内にやること一覧

親が亡くなってから14日を過ぎると、ほとんどの場合は葬儀も終わり落ち着きを取り戻してきます。

しかし、まだまだやることは山積みです。

親の死後おおむね1年以内にやることは以下のとおりです。死後14日経ってから5年以内にやることについて詳しくは以下の記事を参考にしてください。

死後にやるべき手続き7選!その2【2週間以降】
内容 宛先 期限
雇用保険受給資格者証の返却 ハローワーク 死後1ヶ月以内
相続放棄の申立 家庭裁判所 死後3ヶ月以内
所得税準確定申告書の提出 税務署 死後4ヶ月以内
相続税申告書の提出および納税 税務署 死後10ヶ月以内
パスポートの返納 旅券事務所 できるだけ速やかに
運転免許証の返納 警察 できるだけ速やかに
携帯電話の解約 各契約先 できるだけ速やかに
クレジットカードの解約 カード会社 できるだけ速やかに
固定電話・ガス・電気・水道の名義変更 各契約先 できるだけ速やかに

親の死後2年・5年以内にやること一覧

以下に紹介する手続きは遺族の義務ではありませんが、遺族が金銭を請求できる権利です。2年・5年と言わずできるだけ早く手続きすることをおすすめします。

いずれも規定の年数が経つと時効となり請求できなくなるため、定められた期限までには必ず申請手続きを行いましょう。

内容 請求先 時効の期限
死亡保険金の請求 生命保険会社 死後2年
葬祭費の支給申請 自治体役所 死後2年
埋葬費の支給申請 健康保険組合 死後2年
死亡一時金の請求 自治体役所 死後2年
高額療養費の申請 健康保険組合 死後2年
介護保険料過誤納還付金の請求 自治体役所 死後2年
遺族基礎年金の請求 自治体役所 死後5年
遺族厚生年金の請求 社会保険事務所 死後5年

親の死後には弔慰金が支給される

志と書かれた熨斗と百合の花

会社勤めの方は、親の死後には弔慰金が支給される可能性があります。

弔慰金とは会社の福利厚生の一環として設けられている慶弔金の一種です。親が亡くなったときの弔慰金の相場はおおむね2万円程度ですが、会社の慶弔金規定により5,000円~10万円と、大きく幅があります。

また弔慰金が受け取れる方は正社員に限り、パートタイマーには支給しない会社も多くあります。

弔慰金について詳しくは以下の記事をご覧ください。

弔慰金 遺族へ支給される「弔慰金」とは|税制や死亡退職金との違いを解説

親の死後に実家が空き家になったら

実家から独立して親と別居していた方は、親の死後に実家が空き家になってしまうケースもあります。

親の死後には不動産も子供に相続されますが、相続したものの実家に戻るつもりはなく、そのまま空き家として放置している方も多いようです。

相続を主な理由とする空き家の増加が、いま大きな社会問題になっています。

所有する土地を利用していない理由

画像引用:国土交通省|空き家等の現状について

しかし空き家を管理せず放置しておくと、景観の悪化や防犯・防災面の問題など、さまざまな悪影響が生じる原因となります。不動産を相続した方は空き家をそのまま放置せず、適切な管理や、場合によっては処分が必要です。

管理水準の低下した空き家や空き店舗の周辺への影響

画像引用:国土交通省|空き家等の現状について

親が所有する不動産を相続したときにやることについては以下の記事を参考にしてください。

discussing_about_houses 相続が発生したら|まずやるべきこと、不要な不動産の対処法

離れて暮らす親が孤立死したら

墓地で泣く女性となぐさめる男性

親と別居で暮らしている子供は、前述の空き家問題よりもさらに親の孤立死が心配になります。

孤立死とは誰にも看取られずに亡くなる死のことです。高齢独り暮らし世帯の増加により、近年孤立死も増加傾向を見せ、空き家問題と同じく大きな社会問題になっています。

孤立死の増加グラフ

画像引用:内閣府|高齢者の社会的孤立が生み出す問題

親が孤立死して遺体が腐敗後に発見されたときには、特殊清掃などの業者の介入が必要になります。金銭的な負担が大きいだけでなく、心理的にも大きな影響を与えます。

親が亡くなる前に考えておくべきこと

一輪の彼岸花

親の死後について生前から考えたり、実際に親と相談することは決して不謹慎ではありません。多くの親は自分の死が原因で残された子供にトラブルが降りかかることを望まないからです。

親の死が大きなトラブルの種にならないよう、今から対策を考えておきましょう。

孤立死を防ぐ対策

死後に長期間放置されるような悲惨な孤立死は、人としての尊厳を損なうばかりでなく、残された子供や近隣に住む方にとっても大きな衝撃を与えてしまいます。

しかし、実家を離れてから就職や結婚をした方は、すでに親元より遠方に生活の拠点を構えていることもあるため、孤立死防止のために実家に戻ることも難しいでしょう。

遠方で暮らしながら親の様子を伺ったり、万が一孤立死になっても迅速に対処できるためには、以下のような対策が功を奏します。

  • 定期的に電話連絡する
  • メール・SNSで日頃から交流を図る
  • 自治体の訪問サービスを利用する
  • 民間の訪問サービスを利用する
  • カメラ・センサーによる安否確認を行う
  • 介護施設等に入居する
  • 見守りアプリを利用する

当サイトが提供している終活アプリ「そなサポ」には、ユーザーが毎日健康結果を確認して子供などに通知する機能が搭載されています。

見守りアプリとしても利用できる「そなさぽ」を、親の孤立死を防ぐ対策のひとつとしてぜひ利用してください。

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相続の対策

親の死後に必ずついて回るできごとが、親の財産相続です。

自分の親とはいえ別世帯の人の財産は、死後の調査も大変になりがちです。以下の記事なども参考にして、できれば親の生前に財産目録を作っておくなど、相続対策について親と相談しておきましょう。

財産の相続イメージ 【決定版】相続財産リスト|課税対象チェック&故人の資産の調査方法

また親の相続に際しては、もうひとりの親や自分の兄弟姉妹とも十分に話し合っておく必要があります。

複数の子供がいる親が亡くなったときに起こり得る相続トラブルや、もうひとりの親の死後に発生する二次相続などの問題については、以下の記事で詳しく解説しています。

対立する兄妹 遺産相続は兄弟間で揉めやすい!分割方法の決め方&トラブル事例と解決方法 nijisouzoku 二次相続って何?一次相続時から考えたい有効対策3つを紹介

もうひとりの親の生活

片方の親が亡くなっても、もう片方の親は生き続けています。前述の二次相続と同じように、もうひとりの親がこれからどう暮らしていくかについてもきちんと話し合っておくべき問題です。

特に親が夫婦だけで暮らしていたときには、残された親は高齢者単身世帯での生活になります。母親と父親、どちらの死後でも残された方がひとりで暮らしていけるかどうか、金銭面と生活面の両方の側面から考えておきましょう。

残された親が年金受給だけで暮らすには足りない場合には、子供の扶養に入れる方法もあります。詳しくは以下の記事をご覧ください。

年金受給者を扶養に入れるメリット・デメリット|税・保険の必要条件とは

また夫婦の片一方が亡くなった後には、残された親の心のケアも十分にしていく必要があります。

没イチとは|配偶者がいない悲しみから立ち直る方法

まとめ

今回は親の死後にやること、親の生前に考えておくべきことについて解説しました。

これまで多くの方が乗り越えてきた「親の死」。悲しみに押しつぶされないように、今からやるべきことを確認し、残された者同士が悲しみを癒し合う算段をつけておきましょう。

ライター紹介 | 杉田 Sugita
認知症サポーター。父母の介護と看取りの経験を元にした、ナマの知識とノウハウを共有してまいります。

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