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老後も仕事を続けるためには?|定年後の仕事の探し方と事前にできる対策

老後の仕事

この記事のサマリ
  • 老後2,000万円問題を受け、老後も仕事をする必要性が騒がれている
  • 老後の仕事は 「再雇用」「シルバー人材センター」「中高年向け求人サイト」「フリーランスサイト」で探せる
  • 老後になる前の現役世代がとれる事前対策は「資格」「副業」「人脈」

2019年6月に金融庁が公表した金融審議会の市場ワーキング・グループ報告書を受けて「老後資金が2,000万円不足する」とテレビや新聞でも話題になりました。

金融庁|金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書 「高齢社会における資産形成・管理」

「定年退職後はのんびり年金暮らし」のイメージがくずれ、多くの人は、老後になってからも何かしらの仕事を続けていかなければいけないと考えています。

今回は中高年層が仕事を探す方法と、その時が来る前に現役世代がとれる事前対策について解説します。

老後も働き続ける人が多数派に

2015年に電通総研が実施した「シニア×働く」調査では、定年退職経験者のうち男性は約72%、女性は約55%が何らかの仕事を続けているとの結果が出ており、定年退職後も仕事を続ける人は多数派となっています。

さらに、60代の中でも前半と後半では働く理由が変化しています。男女ともに60代前半では働く理由は「お金のため」がトップですが、60代後半になると男性は「健康維持のため」、女性は「社会とのつながりを実感するため」に分かれていくのです。

つまり、老後も仕事を続けることは、お金だけではなく健康や生きがいを得ることにも役立つことを意味します。

老後の仕事探しの方法

今回は、代表的な老後の仕事の探し方をご紹介します。

自分にはどのような探し方が合っているのか確認してみましょう。

再雇用制度・定年延長制度を活用する

2013年に改正された「高年齢者雇用安定法」では、定年を65歳未満に定めている企業は以下いずれかの措置を実施する必要があります。

  • 65歳までの定年の引上げ
  • 65歳までの継続雇用(再雇用)制度の導入
  • 定年の廃止

さらに65歳以上の雇用については「65歳超雇用推進助成金」を設けるなど、老後になっても同じ会社で働き続けられるように、国は企業に対してさまざまな働きかけをしています。

厚生労働省|「65歳超雇用推進助成金」のご案内(PDF)

今後、企業側の体制も整っていくと予想されるので、これから定年を迎える会社員にとっては雇用継続に期待が持てます。

まずは、お勤めの会社がどんな対応をしているのか確認しておきましょう。

シルバー人材センターに登録する

シルバー人材センターとは、高齢者が仕事を通じて生きがいを得ながら、地域社会に貢献することを推奨する目的で設立された組織です。

都道府県知事の指定を受けた公益法人が、市区町村単位で独立運営しています。

自治体や法人、団体、個人が仕事を発注し、シルバー人材センターを仲介して会員の高齢者が仕事を請け負います。仕事の報酬はシルバー人材センターから支払われます。

画像引用:全国シルバー人材センター事業協会|シルバー人材センターとは

シルバー人材センターで請け負う仕事内容は市区町村ごとに異なりますが、家庭教師や翻訳、パソコン指導などの技術分野、庭木剪定や衣類リフォーム、ふすまの張替えなどの技能分野、駐車(輪)場の管理人やビル管理人などの管理分野など多岐にわたります。

家事代行サービスや育児代行サービスなど専業主婦が得意分野を活かせる仕事も多いので、どんな高齢者であっても老後の仕事が探しやすいでしょう。

お住まいの自治体にあるシルバー人材センターは、以下URLより検索できます。

全国シルバー人材センター事業協会|あなたのまちのシルバー人材センター

中高年向け求人サイトで仕事を探す

中高年向けの求人サイトでは、ミドル層・シニア層歓迎の求人情報が見つけられます。

「マイナビミドルシニア」は主に40代~60代を対象にしている求人サイトですが、それ以上の年齢に対しても多くの求人情報が掲載されています。

マイナビミドルシニア

パート・アルバイトの仕事はもちろん、正社員・契約社員・派遣などさまざまな雇用形態でも絞り込んで探せるので、自分が希望する老後の働き方に合わせた求人情報が見つけられます。

また、最近では外食産業でも積極的に中高年の採用を行っています。ファミリーレストランやファーストフード店で、ご高齢のスタッフが働く姿を見かけることもよくあります。

大手外食チェーンのすかいらーくグループでも、50歳以上の求人専門のページが用意されています。

すかいらーくキャリア|Over50特集

フリーランスで働く

企業から雇用されずに、フリーランスとして仕事をするのも一案です。インターネットを経由したフリーランスの募集事例をいくつか紹介します。

「タスカジ」では、長年の主婦経験を活かした家事代行業の仕事ができます。タスカジのウェブサイトに自分のプロフィールと働ける日時を登録し、オーダーが入ったときだけ働きます。自分の都合に合わせて働けるのがメリットです。

タスカジ(キーパー向け)

パソコンが得意な方は、クラウドソーシングでの仕事探しが便利です。「クラウドワークス」ではWebサイト開発・スマートフォンアプリ開発・Webデザイン・写真撮影・翻訳などの200種類以上のカテゴリーから仕事が探すことができます。

やりとりがすべてインターネット上で完結するため、老後の健康状態に不安がある方でも自宅で好きなときに仕事ができます。

クラウドワークス(ワーカー向け)

今からできる老後の仕事探し準備

資格の取得

資格を取得しておくと、老後の再就職や起業の際に役立ちます。

また、老後になると介護が身近な存在になってきます。介護関連の資格職は老後の仕事探しだけでなく、自分自身にも役立つ面が多いでしょう。

  • 介護福祉士
  • ケアマネージャー
  • あん摩マッサージ指圧師

副業で経験値を上げる

副業によって違う業種の経験値を積むのは、定年退職後の強みになります。

副業で得た経験値を老後になってから使わなかったとしても、副業収入自体を老後資金に充てることができるので一石二鳥です。

人脈づくり

老後の準備でもっとも有効なのは、豊富な人脈づくりです。今のうちから多くの人と交流しておけば、仕事探しや起業をする際にもその人脈を活かすことができます。

仕事上の付き合いだけでなく、趣味の仲間や地域でも活発に交流し、人脈ネットワークを築いていきましょう。

まとめ

今回は老後資金の確保と生きがいの向上に必要な老後の仕事探しについて解説しました。

いくつになっても毎日いきいきと過ごせるよう、老後も「働き続ける」という選択肢を検討してみてはいかがでしょうか?

ライター紹介 | 杉田 Sugita
認知症サポーター。父母の介護と看取りの経験を元にした、ナマの知識とノウハウを共有してまいります。

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