- 275万円以上預金することでリタイアメントビザを取得し移住可能
- 物価が安いうえに居住環境が良い
- ただ物価が高くなりつつあり、将来的に生活水準が落ちる可能性がある
日本人の海外移住者に人気のタイへの老後移住に関して解説していきます。
目次
老後にタイへ移住するメリット
老後にタイへ移住するメリットを5つ紹介していきます。
物価が安い
2019年現在、日本と比較してタイは物価が安いです。
物価等について詳しくは後述しますが、10万円あれば問題なく暮らしていくことができます。そして30万円程度あれば、豪華なマンションで裕福に暮らしていくことも可能です。
具体的には家賃は駅前の立地の良いマンションで、一人暮らしの場合、3万円程度に収まり、食費も頻繁に外食した場合でも3万円程度です。
交際費などを除けば7万程度の出費で暮らしていくことができます。
英語が話せなくても暮らしていける
タイにはバンコクを筆頭に、日本人が非常に多い地域があり、バンコクのスクンビットエリアの日本人街と呼ばれる通りが有名です。
日系飲食的チェーンが軒を連ねている他、日本の食材が買えるスーパーなどもあり、それらのお店では日本語でコミュニケーションを取ることができます。
日本人が多い地域を選べば、英語が話せない方でもそれほど困ることはないはずです。
日本と行き来しやすい
老後、体調を崩して医療機関にかかる必要になった場合など、海外移住後も日本に一時的に帰国する可能性があります。
遠い国では日本と行き来する度に時間もお金もかかるうえ、ストレスも大きいです。
しかし、タイであれば時期と航空会社にはよるものの、多くの場合、往復2万円はかかりません。
そして半日もあれば着くため時間もかからず、ストレスも小さいです。
外国人に慣れている
タイは外国人観光客が多いため、現地のタイ人が外国人に慣れています。
そのため外国人だからといって、視線を集めてしまい居心地が悪くなったり、差別を受けるようなこともほとんどありません。
また外国人とのコミュニケーションにも慣れているため、現地で知り合いを作ることも難しくありません。
日本食が美味しい
移住先によっては、日本食を食べられるお店がないだけでなく、日本の食材が買えるスーパーがないこともあります。
最初は外国で食べるものが目新しく感じ、日本食を食べられないことに不満を感じないかもしれませんが、日本食を食べられない生活が続くと、日本食を食べられないことにストレスを感じるようになることも多いです。
しかしタイであれば、美味しい日本食が食べられる日系飲食店がある他、日本の食材が手に入るスーパーもあるので、日本食に困ることはありません。
老後タイに移住するデメリット
ネット上では海外移住を手放しにおすすめする記事も少なくありませんが、老後タイに移住することには、デメリットもあります。
物価が高くなりつつある
現在のタイの物価が安いと日本人が感じるのは、日本の経済成長が早かったからに過ぎません。
PwCの調査レポートによると、タイのPPPベースのGDPは2014年の990(10億米ドル)から2030年には1,847に、2050年には3,510なると予想されています。
GDPが2030年には2倍以上に、2050年には4倍近くになるわけです。
そして実際に2018年には1,320まで成長しており、日本との一人あたりGDPの差も狭くなってきているのが現状です。
現在60歳手前の方が60歳を機に移住し、30年間暮らせば、物価が3倍近く変動する可能性があります。
それでも日本の一人あたりGDPの半分程度に留まるため十分に暮らしていくことは可能ですが、生活水準を上げてしまっていると、生活が成り立たなくなる可能性が高いです。
日本人同士の詐欺がある
タイには、日本での生活が成り立たなくなり、物価が安いと噂のタイに来たものの、タイでもお金を稼ぐことができずに生活に困っている人や、移住当初は良かったものの、物価が上がってきている煽りを受けて、生活費がなくなってしまった人などがいます。そういった現地の日本人が同じ日本人を相手に詐欺を行うケースがあるようです。
日本に比べると医療水準が低い
タイの代表的な私立病院には、日本の医学部を卒業した医師なども働いており、医療水準が高く、日本と遜色のない医療を受けることができますが、私立病院は医療費が高額で、一般的なタイ移住者にとっては、現実的な選択肢ではありません。
多くの場合、一般的な公立病院を受診することになりますが、日本に比べると医療水準が低い傾向があります。(なお日本の医療水準が高いということであり、タイの医療水準が特別低いというわけではありません)
タイ移住におすすめの都市
物価的な住みやすさ、居住環境の良さなどをもとに、タイ移住におすすめの都市を紹介していきます。
バンコク
バンコクには、スクンビットエリアなど日本人街と呼ばれる通りがあります。海外移住後に不便な思いをしたくないという方におすすめの都市です。なお物価が最も高い地域だということは留意してください。
パタヤ
地上の楽園とも呼ばれるパタヤはタイのビーチで有名なリゾート地です。日本での忙しない生活とは離れて、ゆっくりと流れる時間を過ごしたい方におすすめします。なおバンコクほどではないものの、パタヤも他の都市に比べると物価が高い傾向があるので、注意しましょう。
チェンマイ
チェンマイはタイ第二の都市です。バンコクに比べると生活費が安く、リタイアメントビザを取得した日本人が多く住んでいます。バンコクほどではありませんが、日本人向けのお店も充実しており、生活に困ることはないでしょう。
また盆地のチェンマイは乾季(11月〜1月)は平均気温が25度と平野部に比べて過ごしやすいです。
移住後にかかる費用の平均相場
ここからはバンコクに移住した場合の、移住後にかかる費用の平均相場を紹介していきます。
家賃
タイでは高層ビルに入っている部屋がコンドミニアムと呼ばれることが多く、日本でいうマンションやアパートという呼び方は一般的ではありません。日本では見かけない1studioと呼ばれる間取りを目にすることがありますが、部屋に入るとベットとリビングがあり、壁がないことが多いです。
1studioや1bed roomの部屋であれば、3万円程度で見つけることができます。そして1bed roomで5万円程度の予算があれば、プールとジム付きのコンドミニアムを見つけることが可能です。
食費
タイの食費は非常に安く、屋台であれば1人前200円前後で食べることができます。また一般的な飲食店でも、一人前1,000円に収まることが多いです。なおタイでは自炊はせず、毎食外食をする方が多いといわれています。
光熱費・通信費
タイは光熱費が少し高く、常識的な範囲でエアコンをつけている場合、光熱費は7,000円/月ほどです。エアコンを常につけた状態では20,000円/月ほどかかります。
水道料金は700円〜/月、通信費はと3,000円〜/月が目安となっています。
交通費
バンコクでは日本と同様のタクシーか、トゥクトゥクと呼ばれる3輪バイクを利用することが多いです。歩いて5〜15分程度の走行距離を利用する場合、トゥクトゥクなら日本円にして100円程度で乗車できるので、ちょっとした移動には最適です。
その他のタイ移住前に知っておきたいこと
タイ移住前に知っておきたいビザ・税金・宗教について解説します。
タイのビザ取得について
30日以内の滞在であれば、ビザの取得は必要ありませんが、30日を超える滞在には、以下のビザのいずれかが必要になります。
- 観光ビザ
- 学生ビザ
- 就労ビザ
- 年金ビザ
- リタイアメントビザ
老後に移住する場合はリタイアメントビザを取得するのが一般的です。年金受給額が65,000バーツ(22万円以上)もしくはタイ国内の銀行に80万バーツ(275万円)以上預金することで取得できます。
タイの税金について
タイに180日以上滞在し居住者となることで、税金の支払い義務が発生しますので注意しましょう。
タイの宗教について
タイは敬虔な仏教国であることに注意しましょう。(特に女性は注意が必要です。)以下のルールをおさえておいてください。
- 寺院では女性は露出を控える
- 女性は僧侶に触れない
- バスや電車では僧侶や子供、お年寄りに席をゆずる
まとめ
タイへの移住にはメリットもありますが、デメリットもあります。デメリットをよく調べずに移住してしまえば、「こんなはずじゃなかった」という事態になりかねません。
事前に入念に準備をしておくことをオススメします。
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