将来のスムーズな相続をサポートする終活アプリ「そなサポ」▶︎CHECK

定年後のセカンドライフを左右する定年前の準備|今からできる6つのこと

この記事のサマリ
  • 定年後は時間があり趣味や旅行など充実したセカンドライフが送れる
  • セカンドライフで注意すべき点は「資金」と「孤独」
  • 充実したセカンドライフのために定年前から準備しておくと良い

会社を定年退職した人は、これまでの日常が一変します。

多くの時間を捧げていた会社での勤務がなくなり、ぽっかりと空いた時間をどう使えば良いかわからない人も多いでしょう。

定年後にやりたいことをいろいろ夢見てきた人の中にも、いざ定年になったら金銭面や健康面などの理由によりセカンドライフが思うように楽しめなかったという人もいます。

定年後のセカンドライフを満喫するためには、定年前からの計画立てが肝心です。

今回は定年後のセカンドライフについて解説します。定年年齢が近い人は本記事を参考に、定年に向けて自分が何をすべきか考えてみてください。

定年後のセカンドライフの楽しみかた5選

ヨットのデッキに座る外国人老夫婦

既に定年後のセカンドライフを楽しんでいる人は、具体的には何をして楽しんでいるのでしょうか。

定年退職により手に入れた時間や退職金を使って、セカンドライフを楽しんでいる人がやっていることを5つご紹介します。

趣味

どんな趣味かは人によりますが、余暇時間に楽しんでいる趣味のひとつやふたつは誰でも持っています。

定年後には時間がたっぷりあるため、仕事に追われて充分にできなかった趣味を定年後には満喫しようと考えている人は多いです。

趣味を通じて同好の士と新たに出会うことも期待できるため、人間関係がリセットされる定年後のコミュニケーション活性化にもつながります。

仕事

定年しても完全リタイアはせず、一生涯現役でいたいと新たに仕事を探す人も大勢いらっしゃいます。

仕事は単に収入のためだけでなく、社会とのつながりや達成感を得るためにも有意義な行動です。セカンドライフに仕事をするなら、定年前とは違った仕事にチャレンジしてみるのも一興です。

ボランティア活動

収入を得るための手段ではなく社会貢献のために、定年後にはボランティア活動に精を出す人もいます。

町内会や自治体の役員の役員に立候補し、これまでお世話になった地域に恩返ししても良いでしょう。子育て経験を活かして育児中のママをサポートするボランティアや、こども食堂のお手伝いなども、シニア以外の世代との交流ができるため気持ちが若返ります。

旅行

定年後のセカンドライフの楽しみかたとして、多くの人がまっさきにあげる行動が「旅行」かもしれません。

平日に会社勤めをする必要がないため、混雑していない観光地をゆっくり観光できます。ホテルや旅館の宿泊費用も平日の方が割安な場合が多いため、費用を抑えて旅行できることも定年した人のメリットです。

最近では、足腰が衰えて杖や車いすが必要になった高齢者でも入れる温泉宿が増えています。ゆっくり温泉に浸かって、定年まで頑張って働いた自分の身体をいたわってあげてください。

車椅子でも温泉へ行きたい!バリアフリーの温泉宿ガイドとおすすめ21選

学び直し

新しいことを学びたいという知識欲は、何歳になってもなくなることはありません。

豊富な時間を使った学び直しは、自分の知識欲や向上心を満足させ、生活にハリが生まれます。

大学の中には、近年の少子化によりシニア世代にも門戸を広げている大学が増えています。シニア特別枠入試やシニア割引など、セカンドライフの学び直しを支援する制度を設けている大学もあるため、興味がある人は以下の記事を参考に調べてみてください。

定年後に大学進学|学び直しで得られるメリットと注意点

大学ではなくカルチャーセンターや通信教育で学ぶのも良い方法です。

地方移住

セカンドライフの拠点として、悠々自適の田舎暮らしをするために地方移住している人もいます。

かつては海外移住する人も多い印象でしたが、昨今の円安不況で海外移住者の数は減少傾向にあり、国内でUターン・Iターン・Jターンをする人が増えています。

Uターン 就職・結婚等で都市部に移住した地方出身者が再び地元に帰ること
Iターン 都市部から地方に移住すること
Jターン 就職・結婚等で都市部に移住した地方出身者が地元以外の地方に移住すること

地方の各自治体は移住者を誘致するために、空き家バンクや移住支援金、お試し移住などの各種制度を設けています。IターンやJターンを考えている人は、まずはお試し移住制度などを活用して現地の住み心地を確認しておくことをおすすめします。

地方移住のメリット・デメリットについては以下の記事で詳しく解説しています。

老後の地方移住のメリットとデメリット|成功させるための3つの対策とは

定年後の老後資金不足に注意

リタイアの文字と電卓

定年後には思い切りセカンドライフを楽しもうと考えている人に、思わぬ落とし穴が待ち構えている可能性があります。

それは費用面の問題です。セカンドライフを楽しむためには何かとお金が必要になりますが、定年までに十分な老後資金を貯蓄していなかった人はセカンドライフを楽しむための資金が不足する可能性があるのです。

公益財団法人 生命保険文化センターの調査によると、夫婦2人世帯が日常生活を送るために最低限必要な月額費用は平均23.2万円です。

最低限度の生活ではなく、レジャーや旅行、趣味などを楽しむ「ゆとりある生活」を送るためには、月額37.9万円程度が必要だと推察されています。

参考 老後の生活費はいくらくらい必要と考える?公益財団法人 生命保険文化センター

夫が厚生年金加入者であれば、夫婦の年金を合計して平均23万程度はもらえるため、最低限度の生活はできます。

しかし老後資金を確保しておかないと、ゆとりあるセカンドライフは難しくなります。

老後資金の不足については、2019年に話題になった「老後2000万円問題」に関する記事もあわせて参考にしてください。

老後2000万円問題をきちんと検証|算出根拠と最新データによる変化・回避方法

年金受給額の平均については以下の記事で詳しく解説しています。

年金受給額の平均と将来もらえる年金が増やせる5つの対策|2024年最新版

定年後に陥りやすい「孤独」に注意

一人旅をする男性

定年後のセカンドライフで、金銭面以外に陥りやすい罠が「孤独」です。

会社を定年退職すると、仕事上でつちかってきた人間関係がリセットされます。生活の大半を会社で過ごしてきた人は仕事以外での友人・知人が居なく、定年してから人とほとんど会話しなくなったという人が特に男性では多く見られます。

夫婦2人世帯でしたら配偶者と会話することもできますが、近年増えている「おひとりさま高齢者」はさらに深刻です。セカンドライフを楽しむどころか、孤独感によるウツや意欲低下の危険すらあります。

幸福なセカンドライフを招く定年前の準備

LIFEPLANと書かれたブロックとハート

定年後の第二の人生が幸せなものにするためには、定年前からの準備が大切です。

以下からは定年前にやっておきたいセカンドライフの準備を6つご紹介します。

資産形成しておく

上記で説明したように、セカンドライフを楽しむためにはお金が必要です。

退職金や預貯金だけでは費用がこころもとない人は、NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)などの制度を利用して、現役のうちに資産形成をしておきましょう。

NISAやiDeCoは節税目的としても使える制度なため、税金が安くなるメリットもあります。

iDeCoについては以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。

老後の備えにiDeCo(イデコ)がおすすめ|私的年金で人生100年時代を乗り切る

定年後の働き場所を考えておく

定年後にも仕事を続けたいと希望している人は、定年になる前から定年後の働きかたを考えておきましょう。

現在勤めている会社に再雇用制度がある場合には、再雇用後の職種や待遇についてしっかりと話し合っておいてください。再雇用の際には定年前とは違う部署に配属されたり、給与額が変わることが多いので注意が必要です。

再雇用については以下の記事も参考にしてください。

再雇用制度とは|定年後も働くことのメリット・デメリット

定年後に別の会社の求人に応募し、まったく違う会社や業種・職種にチャレンジする道もあります。資格を持っていると転職活動が有利に働くこともありますので、現役のうちから資格取得しておくのも良い方法です。

60歳からの仕事の探しかたや、転職に役立つ資格については以下の記事でも解説しています。

60歳からの仕事探し|シニア歓迎の職種と仕事の探し方

これからの時代に役立つ資格10選|仕事と自分の生活に必要な資格とは

趣味の幅を広げておく

定年年齢に達したシニア世代は健康面でも変化が生じてくるため、若い頃に楽しんでいた趣味が継続しにくくなるかもしれません。

老後でも楽しめるような新たな趣味をいくつか作っておくと、年齢に関係なく趣味を楽しむことができます。

以下の記事ではシニア世代におすすめの趣味をランキング形式で10種類ご紹介しています。どれか1つの趣味を選ぶのではなく、興味を持った趣味を是非いろいろやってみてください。

老後の趣味の見つけ方。これから優先したいことは「趣味」が5割

知人・友人の「掘り起こし」をする

ビジネスではよく「顧客の掘り起こし」をすると言われています。

顧客の掘り起こしとは、過去に取引や問い合わせがあったものの、現在は接点がなくなってしまった顧客に対して営業活動を開始することです。

ビジネスと同じように人間関係でも、過去に親しく交際していた人と関係が途絶えてしまうことがあります。現役のうちはお互い忙しくて交流できなくなっていた相手とも、時間ができる定年後には再び交流のチャンスがあります。元気なうちに人間関係の掘り起こしをして、定年後にも活発に人と交流できるようにしましょう。

健康的な生活を送る

どんなにお金があっても、身体が健康でなければ充実したセカンドライフは送れません。60歳以上のシニア世代は体力や筋力が落ち、病気や認知症のリスクも上がります。

定年前から健康的な生活を送ることによって病気や認知症のリスクを下げ、セカンドライフが満喫できるようになります。

節酒や禁煙、運動の習慣をつけるなど、いまのうちからできる改善方法はたくさんあります。できることから少しずつ行い、健康維持に努めましょう。

終活をはじめる

最後にご紹介するセカンドライフを楽しむための準備は「終活」です。

終活とは自分の終末期や死後に備えて行う活動を指しますが、実は定年後のセカンドライフのプランニングにも役立てられます。

人生の終わりではなく、これからの自分の人生をより充実させるための活動です。

当サイトでは終活に関するいろいろな記事をまとめています。メニューバー「終活」から気になる記事を探してみてください。

まとめ

自然を散策する夫婦

今回は定年後のセカンドライフについて解説しました。

セカンドライフとは、新たな第二の人生です。

定年を機に生まれ変わった気持ちで、セカンドライフはファーストライフよりもさらに充実した人生にしていきましょう。

ライター紹介 | 杉田 Sugita
終活カウンセラー2級・認知症サポーター。父母の介護と看取りの経験を元にした、ナマの知識とノウハウを共有してまいります。

そなサポ
「そなサポ」は、大切な資産や継承者を事前に登録することで、将来のスムーズな相続をサポートするもしもの備えの終活アプリです。

受け継ぐ相手への想いを込めた「動画メッセージ」を残すことができるほか、離れて暮らす子どもたち(資産の継承者)に利用者の元気を自動で通知する「見守りサービス」もご利用できます。

▶︎今すぐ無料ダウンロード!