- 固定電話の使用が激減した人は解約の検討も一案
- auの固定電話サービスはKDDIへの電話で解約申し込みが可能
- 固定電話の解約によりauセット割が終了する可能性があるので注意
auのスマートフォンを使用していたり、自宅にauの光回線を引いている人の中には、固定電話もau回線を使ってひかり電話などにしている人も多いでしょう。
auの固定電話サービスはスマートフォン契約や光回線サービスと組み合わせるとお得になりますが、そもそも自宅で固定電話は必須の存在でしょうか。
今回は固定電話をauで利用している人向けに、固定電話サービスの解約のやりかたを解説します。固定電話が自分にとって本当に必要な存在か、この機会にいま一度確かめてみてください。
目次
固定電話を利用しないなら解約がおすすめ
最近では誰もが最低1台のスマートフォンを持つ時代になりました。誰かと電話するときにはもっぱらスマートフォンを使い、電話やアプリの音声通話機能を使って会話しているという人が大変多いです。
普段の電話がスマートフォン使用になると、固定電話を使う機会は激減します。固定電話番号にかかってくる電話も、営業電話やオレオレ詐欺などの特殊詐欺電話ばかりになっていないでしょうか。
固定電話の維持には一定の費用がかかりますので、もし無意味なサービスを継続しているのでしたら損になります。普段から固定電話を利用している人でしたら何の問題もありませんが、何となく維持しているだけでしたら解約がおすすめです。
固定電話の解約は回線提供会社に申込が必要
昔は、電話といえばNTTが提供しているアナログ電話が当たり前でした。しかし現代では、NTT以外でもいろいろな会社が固定電話サービスを提供しています。
従来のアナログ電話回線(メタル線)を利用した電話サービス、フレッツ等の光回線を利用したひかり電話等のサービス、ケーブルテレビの回線を利用したケーブル電話サービスなど、サービスの種類もさまざまです。
固定電話が不要なため解約したいという人は、まずは自宅で使っている電話がどのサービス提供会社と契約しているか、どんなサービスを利用しているのかを確認してください。
auではなくNTT東日本もしくはNTT西日本の固定電話を契約している人は、以下の記事でNTT契約の固定電話の解約方法をご確認ください。
J:COMの固定電話サービスの解約方法は以下の記事で確認できます。
auが提供している固定電話サービス
auの固定電話サービスを利用している人は、次には契約しているサービスの詳細を確認しましょう。auでは固定電話サービスの種類により解約方法が一部異なりますので、あらかじめ確認が必要です。
auが提供している固定電話サービスは以下のとおりです。
名称 | サービス内容 |
auひかり電話サービス | auひかりインターネット回線を利用したIP電話サービス |
ホームプラス電話 | VoLTE(LTEネットワーク上の音声通話)とIPネットワークを組み合わせて提供される固定電話サービス |
ケーブルプラス電話 | au(KDDI)とケーブルテレビ会社が提携して提供する固定電話サービス |
KDDI-IP電話 | 050番号を利用したインターネット音声通信サービス |
アナログ電話「メタルプラス」は2016年に終了
auで固定電話サービスの契約をした時期が2015年以前の人は、もしかすると「KDDIメタルプラス(auのアナログ電話)」を契約していたかもしれません。
固定電話の解約のために過去の契約書類をひっくり返し、メタルプラスの契約書が見つかった人は注意してください。
KDDIメタルプラスは2016年6月にサービスを終了しているため、固定電話サービスはauひかり電話サービスもしくはホームプラス電話に移行されています。移行先のサービスがわからない人は、これから説明する解約手続きの際にサービス名称の確認から行うようにしてください。
auの固定電話サービスを解約する方法
以下からはauの固定電話サービスを解約する方法を説明します。
auの固定電話を解約するときには、一部サービスを除き電話での解約申し込みが基本となります。以下の電話番号に電話をかけて解約申し込みをしてください。
KDDIお客さまセンター
0077-7068(年中無休 9:00~18:00)
0077から始まる電話番号はKDDI回線専用の番号です。NTT電話のように03などの市外局番は存在しません。
固定電話からも携帯電話からも発信できますが、上記の番号でかけられない場合にはフリーダイヤル0120-22-0077をご利用ください。どちらの番号でも通話料は無料です。
接続後、音声ガイダンスに従って番号を選択すると解約窓口につながります。
解約申し込み時に必要な情報
解約など契約変更の申し込みを行う際には、本人確認のために契約者情報をオペレーターに伝える必要があります。
メモや契約書類を手元に置いて、スムーズに答えられるようにしましょう。
- 氏名(フルネーム)
- 生年月日
- 現在利用している固定電話の電話番号
- 契約時に登録した電話番号(携帯電話番号など)
- 固定電話の設置住所
- au ID(お持ちの場合)
- 基本契約番号またはお客様コード(契約書類や請求書に記載)
- プロバイダ名(au one net 以外のプロバイダを利用中の場合)
インターネット上では解約が完結しない
auの固定電話サービスは公式サイト上からは解約することができません。
公式サイトでは解約申し込み案内のページはありますが、そのページから解約申し込みをしても折り返しKDDIお客様センターから電話がかかってくるため、インターネット上では完結できず二度手間になります。
折り返し電話を待って時間を無駄にするより、こちらから通話料無料で電話をかけた方が話が早いです。
auショップでは解約申し込みができない
auショップでau固定電話サービスの契約手続きをした人は、解約時にもauショップで解約手続きを行えば良いと思っているかもしれません。
ですがauショップでは、契約の申し込みができても解約の申し込みはできません。auショップに出向いても解約手続きをお断りされてしまうので注意しましょう。
繰り返しになりますが、au固定電話の解約申し込みができる手段はあくまでも電話です。何らかの事情で電話がかけられない人は、代理での解約手続きも可能なので代わりに電話をかけてくれる人を探してください。
auケーブルプラス電話はauから解約できない
au固定電話サービスの中で「auケーブルプラス電話」を利用している人だけは注意が必要です。
auケーブルプラス電話はケーブルテレビ会社とKDDIのネットワークを利用した固定電話サービスなため、解約時にはauではなく各ケーブルテレビ会社に解約申し込みをする必要があります。
ご利用している各ケーブルテレビ会社のお客様センター等にお問い合わせください。
参考 提携ケーブルテレビ会社ケーブルプラスau固定電話の解約で違約金はかかる?
節約のために固定電話を解約しても、解約による高額な違約金や解除手数料がかかってしまっては本末転倒です。
しかし安心してください。auの固定電話サービスはauひかり等のインターネット契約のオプションなので、固定電話サービスの解約だけなら違約金や解除手数料は発生しません。
ただし固定電話オプションだけでなくインターネット契約もあわせて解約する場合には、契約時期やプランにより違約金等が発生する可能性があります。
au固定電話を解約するときに注意すること
最後に、auの固定電話を解約するときに注意することを3つ説明します。
固定電話の解約によりトラブルや損失が発生しないように、事前によく確認しておきましょう。
1.セット割引が適用されなくなる
auではスマートフォンや自宅のインターネット通信の契約をauでまとめている人に向けて、お得なセット割引を提供しています。
《auの主なセット割引》
固定電話を解約することにより上記セット割引の適用外となり、かえって損をしてしまう可能性があります。解約を申し込む前には必ずauセット割引の詳細を確認し、解約後のau料金を試算してください。
2.レンタル機器は一定期間内に返却が必要
auひかりやauの固定電話サービスでは、ONU(光回線終端装置)やホームゲートウェイ(インターネット回線と電話回線を統合した機器)が必要になります。
ONUやホームゲートウェイをauからレンタルしている人は、解約にともないレンタル機器を返却しなければいけません。
うっかり返却を忘れたりレンタル機器を捨ててしまうと、延滞金や賠償金が発生する可能性があります。解約申し込みをする際には必ず返却の要不要を確認し、解約手続き完了後にKDDIから送られる着払い伝票を用いて機器を返送してください。
3.インターネット接続サービスまで解約しない
この注意事項は、auの固定電話サービスだけを解約したい人に対する注意事項です。
auの固定電話サービスは、auひかり等のインターネット接続サービスに付随するオプションサービスです。固定電話サービスの解約を申し込むときに間違えて基本のインターネット接続サービスまで解約してしまうと、自宅でインターネットが使用できなくなります。
特に「auひかり電話(固定電話サービス)」と「auひかり(インターネット接続サービス)」は名称が似ているだけに間違いやすいので、誤ってauひかりも解約してしまわないよう十分に注意してください。
まとめ
今回はauの固定電話サービスを解約する方法について解説しました。
不要なモノやサービスを減らすことは、終活のひとつである生前整理の一環です。これまで何となく維持していた固定電話が生活に必要なものなのか、あらためて考えてみましょう。

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