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電気代補助金が2024年4月に終了|光熱費節約の対策と使える省エネ補助金

電気代について検討するカップル

この記事のサマリ
  • 2024年4月に電気・ガス料金の補助事業が終了する
  • 2024年5月以降は2人世帯で1,050円程度電気代が上がる見込み
  • 電気代節約のためには新電力会社への乗り換えがおすすめ
  • 省エネ目的の補助金を受ければ節電しながら補助金がもらえて一石二鳥

ロシアのウクライナ侵攻などの世界的な情勢は、私たちの家計も圧迫しています。

2022年から上がり始めた家庭用電気代は、2024年の今でも下がる気配を見せません。

しかも2024年4月からは、さらに電気代が上がることが予想されます。

今回は2024年の電気代値上げ事情と、その対策について解説します。

電気代の補助金事業が2024年4月で終わる

2022年に多くの電力会社が料金を値上げしたため、日本政府は国民の生活と事業活動を守るために電気・ガス料金の激変緩和措置をおこなっていました。

国が電気・ガスの小売事業者に対して補助金を交付し、小売事業者が補助金分を各家庭への電気代・ガス代の請求にあてていたため、これまでは本来支払うべき利用料金よりも少ない金額を支払えば良かったのです。

電気・ガス価格激変緩和対策事業による請求推移

画像引用:東京電力エナジーパートナー|国による電気・ガス価格激変緩和対策事業について

しかし国の電気・ガス価格激変緩和対策事業による値引き期間は、2024年4月分で終了を予定しています。2024年5月以降は国の補助金に頼らず、使った分の電気代・ガス代を自ら支払わなくてはいけません。

補助金がなくなったら電気代はどう変わるか計算

ライフラインとお金を見つめる男女

電気・ガス価格激変緩和対策事業による家庭用低圧電気の値引き単価は1kWhあたり3.5円でした。

2人暮らしの平均的な電気使用量はおよそ300kWhのため、値引き額は以下の計算となります。

値引き単価3.5円 × 月間電気使用量300kWh = 値引き額1,050円

これまでと同じように電気を使っているだけで、2024年5月以降は毎月1,050円が余分に請求されることになります。

補助金終了後に電気代を節約する方法

2つのLED電球

電気代の補助金事業がなくなった後でも電気を安心して使うためにはどうしたら良いでしょうか。

電気代を節約する方法は、大きく分けて3つあります。

  1. 不要な電気を消して節電する
  2. 電気代が安い新電力会社に乗り換える
  3. 電気代以外の補助金を利用する

今回は上記のうち「2」と「3」について以下からご紹介していきます。

「1」の節電もあわせて実行しつつ、賢く電気代を節約しましょう。

おすすめの新電力会社10選

夕焼け空と高圧線の電柱

このあとは、大手電力会社からの契約乗り換えにおすすめの新電力会社を10社ご紹介します。

新電力会社によって提供エリアや、乗り換えたときのメリットが異なります。じっくり比較し、自分の家庭にあった適切な新電力会社を見つけてください。

東京ガス

《東京ガスのメリット》
「ガス・電気セット割」で電気代が割引

都市ガス(東京ガス)を使用している世帯におすすめの新電力会社は東京ガスです。

電気と都市ガスの両方をまとめると、電気の基本料金と電力量料金がいずれも0.5%割引になります。

提供エリア 関東全域および東海地方の一部
公式サイト https://home.tokyo-gas.co.jp/gas_power/plan/power/switch.html

大阪ガスの電気

《大阪ガスの電気のメリット》
関西圏の契約件数No.1

大阪ガスの電気は、関西電力管内の新電力内でもっとも多くの人が契約している新電力会社です。

節電量に応じてもらえるポイントが好きな提携会社のポイントに交換できたり、飲食店のクーポンがもらえる点も魅力です。

提供エリア 関西全域(一部の料金メニューは沖縄を除き全国展開)
公式サイト https://home.osakagas.co.jp/electricity/index.html

しろくま電力(ぱわー)

《しろくま電力(ぱわー)のメリット》
地球に優しいグリーン電力

しろくま電力(ぱわー)は、二酸化炭素排出量ゼロのグリーン電力を供給する新電力会社です。電気代を節約しながら地球環境の保全に貢献できます。

大手電力会社よりも最大25%も電気代が安くなり、4人家族であれば年間最大63,000円のお得になると期待できます。

提供エリア 沖縄および離島を除く全国
公式サイト https://af.shirokumapower.com/

Looopでんき

《Looopでんきのメリット》
再生可能エネルギーの電気を使いエコ節約

Looopでんきは、東日本大震災の被災地に太陽光発電を設置するボランティア活動から誕生した株式会社Looopが提供している電力小売事業です。

再生可能エネルギーを無駄なく活用することで、電力を使う昼間の電気代が抑えられます。

電力料金単価が30分ごとに変動するため、電気代が安い時間帯に電気をまとめて使うピークシフトが利用できます。

提供エリア 離島を除く全国
公式サイト https://looop-denki.com/home/

CDエナジーダイレクト

《CDエナジーダイレクトのメリット》
人生のイベントでポイントがもらえる

CDエナジーダイレクトは中部電力ミライズと大阪ガスの出資で設立した、首都圏に電気と都市ガスを販売供給する電気・ガス小売事業者です。

電気代に応じてポイントが貯まるだけでなく、人生の節目に祝割ポイントがもらえます。

提供エリア 首都圏(東京電力パワーグリッド管轄内)
公式サイト https://www.cdedirect.co.jp/

電気代値上がりグラフ

Japan電力

《Japan電力のメリット》
電気を使えば使うほどお得になる

Japan電力は基本料金0円で、電力料金も401kWhを超えると単価が安くなる設定になっているため、電気を多く使うご家庭におすすめの新電力会社です。

家族の人数が多い場合やオール電化住宅、テレワークで在宅する機会が増えて使用電力量が上がっている場合には検討の価値ありです。

提供エリア 沖縄および離島を除く全国
公式サイト https://www.japaden.jp/

Pontaでんき

《Pontaでんきのメリット》
毎月150 Pontaポイントがもらえる

PontaでんきはKDDIが提供している電気サービスです。KDDIの電気サービスには「auでんき」もありますが、一人暮らしで毎月の電気使用量が少ない家庭にはPontaでんきの方がおすすめできます。

他の新電力会社がポイント還元する際にはポイント数が電力量に応じて計算されますが、Pontaでんきの場合は毎月の電気代を支払うだけで自動的に150ポイント付与されます。実質的に、年間1,800円がお得になります。

提供エリア 沖縄および離島を除く全国
公式サイト https://www.ponta.jp/c/pontadenki/

ドコモでんき

《ドコモでんきのメリット》
ドコモショップで相談・申し込みができる

ドコモでんきはNTTドコモが提供している電気サービスです。現在契約中の電力会社から契約を切り替えるだけでdポイントが1%貯まり、dカード GOLD会員様やドコモ回線を利用中の人はポイント還元率が6%にまでアップします。

申込は公式サイトからも行えますが、インターネットでの手続きができない人は各ドコモショップ窓口からでも申し込みや相談ができます。

提供エリア 沖縄および離島を除く全国
公式サイト https://denki.docomo.ne.jp/

TERASELでんき

《TERASELでんきのメリット》
電力数が多い世帯に割安感

TERASELでんきは伊藤忠エネクス株式会社100%出資会社である株式会社エネクスライフサービスが運営する電気サービスです。

電力料金に応じて楽天ポイントが貯まり、電力料金も301kWhを超えた場合には他の新電力会社より割安な価格設定になっています。

ただしTERASELでんきの最低契約アンペアは20A以上のため、単身向けアパートなどで契約アンペア数が10Aまたは15Aの場合には申し込みができませんのでご注意ください。

提供エリア 沖縄および離島を除く全国
公式サイト https://www.terasel.jp/

ドリームでんき

《ドリームでんきのメリット》
毎年サマージャンボ・年末ジャンボ宝くじがもらえる

ドリームでんきの契約者には、毎年2回サマージャンボと年末ジャンボの宝くじが進呈されます。

進呈される宝くじは、当たると評判の「西銀座チャンスセンター」で購入され、宝くじ当選祈願で有名な日本橋福徳神社で当選祈願をしていただいた宝くじです。

電気代が上がっても、宝くじに当選すれば支払いに困ることはなくなるかもしれません。夢も一緒に契約できる新電力会社と言えます。

中部・東京・関西電力エリアではドリームでんきだけでなく、ドリームガスもあわせて契約が可能です。電気とガスの基本料金がそれぞれ5%値引きとなり、たとえ宝くじに当たらなくても金銭的メリットがあります。

提供エリア 沖縄および離島を除く全国
公式サイト(中部・東京・関西電力エリア) https://dreamdenki.jp/
公式サイト(中部・東京・関西電力エリア以外) https://dreamdenki.jp/denkiarea/index.html

省エネ対策でもらえる補助金事業

切れた電球

電気・ガス価格激変緩和対策事業は2024年4月で終了しますが、省エネ対策を目的とした補助金事業は2024年5月以降も継続しています。

省エネで補助金をもらいながら節電によって電気代も節約できる、一石二鳥の補助金を3つご紹介します。

自治体によっては今回ご紹介する補助金以外にも省エネ補助金を実施している場合がありますので、お住まいの地域の補助金事業もあわせて探してみてください。

子育てエコホーム支援事業

子育てエコホーム支援事業は、子と同居する子育て世帯や若者夫婦世帯が省エネ性能の高い住宅を新築したときや、既存住宅を省エネリフォームしたときに補助金を支給する事業です。

基本的に若い人向けの補助金事業ではありますが、リフォームの場合には年齢に関係なく申請できます。また、孫と暮らしている祖父母等も対象になります。

世帯種別 リフォーム時の補助額 新築時の補助額
子育て世帯・若者夫婦世帯 最大60万円 最大100万円(長期優良住宅)
最大80万円(ZEH住宅)
一般世帯(世帯を問わない) 最大30万円 補助金なし
参考 子育てエコホーム支援事業国土交通省

先進的窓リノベ2024事業

先進的窓リノベ2024事業は、既存住宅の冷暖房効率を高めるために窓やドアをリフォームした人に補助金を支給する事業です。

補助金の額はリフォームの種類やガラスのサイズ、窓の性能区分などにより異なります。

目安として、畳半畳程度の大きさのガラスを断熱性能SSグレードに交換した場合の補助金は34,000円です。

参考 先進的窓リノベ2024事業環境省

給湯省エネ2024事業

給湯省エネ2024事業は、住んでいる家や新築注文住宅に高効率給湯器を導入する際に補助金が受け取れる補助金事業です。

高効率給湯器は従来の従来のガス給湯器と比べ、少ないエネルギーで効率よくお湯を沸かせる給湯器です。光熱費の節約になり、環境保全にも役立ちます。

《高効率給湯器の例》

  • エコキュート
  • 大気熱でお湯を沸かすシステム
  • エネファーム
  • ガスでお湯を沸かしながら同時に自家発電できるシステム
  • ハイブリッド給湯器
  • 電気とガスを併用して効率的にお湯を作るシステム

補助金の目安は、エコキュートを導入した場合に基本補助額が1台8万円、エネファームを導入した場合には基本補助額が1台18万円です。より性能の高い高効率給湯器を導入した場合には補助金が加算されます。

参考 給湯省エネ2024事業資源エネルギー庁

まとめ

今回は電気・ガス価格激変緩和対策事業の2024年4月終了による電気代値上げと、電気代を節約するためにできる対策について解説しました。

自分にできる対策を見つけて、電気代の節約に励みましょう。

ライター紹介 | 杉田 Sugita
終活カウンセラー2級・認知症サポーター。父母の介護と看取りの経験を元にした、ナマの知識とノウハウを共有してまいります。

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