- 社会で需要がある資格は時代に応じて変わる
- 資格取得は転職・再就職だけでなく自分の生活にも役立てられる
- これからの時代に役立つ資格を10種類ご紹介
資格の取得は転職や再就職に役立つばかりでなく、自分自身の助けにもなります。
これから資格を得ようとする方は、どんな資格を選べばこれからの人生が有利に働くのでしょうか。
今回は、これからの時代に役立つ資格をご紹介していきます。
目次
時代に応じて有利な資格は変化していく
昔は「就職に有利」と言われていた資格の中には、今はもう仕事の役には立たない資格が数多くあります。
例えば和文タイピストの資格は、昭和の頃には女性が働く上で大変有利な資格とされてきましたが、ワープロやパソコンの普及により現在は和文タイプライターそのものが廃れてしまいました。
時代の変化に伴い、社会から求められる資格は変化していきます。これから資格取得を目指す方は時代の流れを敏感に感じとり、今の社会に需要がある資格を見極める目が必要です。
有資格者に与えられるメリット
そもそも資格とは、何のために必要なのでしょうか。
資格を取得したときに得られるメリットを、ここで改めて確認してみましょう。
転職・再就職に役立つ
人生100年時代と言われる今、会社を定年退職しても働き続けるのが当然の時代になりました。
しかし残念ながら、定年後の再雇用・再就職では一般的に収入が下がる傾向にあります。
定年前と同じ収入を確保するためには、資格やスキルを活かして少しでも高い給料が得られる会社に採用される必要があります。
60歳以上の就業状況については以下の記事でも詳しく解説しますので、あわせて参考にしてください。
60歳からの仕事探し|シニア歓迎の職種と仕事の探し方自分自身の生活に役立つ
資格勉強をすることにより、自分の中に知識が蓄積されます。
資格によってはその知識が仕事だけでなく、自分の生活にも役立てられる場合があります。
例えば弁護士資格を持っている方なら、万が一事件等に巻き込まれたときにも適切な対処ができます。それと同じように造園・ガーデニングの資格勉強をした方は、自分の庭にもきれいな花を咲かせやすいでしょう。
知識は自分の身を守る術にも、自分の人生を豊かにする術にもなります。資格取得を通じて新しい分野を開拓していくことも、人生の楽しみのひとつです。
2023年の今はどんな資格が役立つのか
では、2023年の今はどんな資格が役に立つのでしょうか。
コンピューターの普及や日本の少子高齢化などの時代の変化に伴い、2023年現在は以下のような分野の資格が注目されています。
- IT系
- 英会話
- 介護
- お金
以下からはそれぞれの分野の資格をご紹介します。
IT化の時代に役立つ資格
今やどんな分野の仕事でも、業務でパソコンを使いインターネットを活用しています。
IT系の資格を取得することで、どの業界でも必要とされる人材に成長できます。
ITパスポート
ITパスポートは情報処理推進機構が認定する、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家資格です。
IT業界で働く方だけでなく、業務でITを活用するすべての業界で役に立ちます。
種類 | 国家資格 |
試験日 | 随時 |
受験料 | 7,500円(税込) |
公式サイト | https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html |
MOS
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)は多くの企業が業務に利用しているマイクロソフトOffice製品の利用スキルを証明できる資格です。
MOSはExcel・Wordなどアプリごとに資格が認定され、それぞれ一般と、より難易度の高い上級(エキスパート)の2種類にわかれます。
種類 | 民間資格 |
試験日 | 全国一斉試験:年1~2回 随時試験:会場ごとに異なる |
受験料 | 10,780円(税込)※Excel 365(一般)の場合 |
公式サイト | https://mos.odyssey-com.co.jp/index.html |
Webデザイン技能士
Webデザイン技能士はインターネットスキル認定普及協会が認定する、Webデザイン関係の中では唯一の国家資格です。
Webデザイン技能士の有資格者はWebデザインに関するセンスだけでなく、アプリの操作やシステム構築に関する知識や技能も持っていることが証明できるため、Webデザイナーを目指す方以外にも役立つ資格です。
種類 | 国家資格 |
試験日 | 年4回程度 |
受験料 | 学科6,000円/実技8,000円(税込)※3級の場合 |
公式サイト | https://www.webdesign.gr.jp/ |
グローバル化の時代に役立つ資格
新型コロナウィルス感染症が5類に移行されたことにより、再び外国人観光客の来日が増加しています。
日常で英語を使うシーンも多くなり、英語関連の資格取得は就職活動以外にも毎日の生活に役立つと考えられます。
英検
英検は国内最大級の英語検定試験です。
中学初等程度の英語能力を証明する5級資格から大学上級程度の英語能力を証明する1級資格まで幅広くわかれているため、自分の英語スキル向上とともに細かくステップアップできます。
種類 | 民間資格 |
試験日 | 年3回 |
受験料 | 3,900円(税込)※5級の場合 |
公式サイト | https://www.eiken.or.jp/eiken/ |
TOEIC
TOEIC(国際コミュニケーション英語能力テスト)は日本だけでなく、世界中の方が受けている英語能力テストです。
TOEICは試験の合否ではなくスコア(点数)で表されるため、厳密には資格ではありません。しかしTOEICで高スコアが獲得できれば英語によるコミュニケーションとビジネス能力に長けていると判断されるため、今回は資格の一環としてご紹介します。
種類 | 民間資格 |
試験日 | 年10回 |
受験料 | 7,810円(税込) |
公式サイト(日本) | https://www.iibc-global.org/toeic.html |
少子高齢化社会の時代に役立つ資格
少子高齢化に伴い、日本の高齢者の割合が増えた今の時代では、高齢者介護人材の需要が高まっています。
介護関連の資格取得により介護業界の就職もしやすくなり、これからの時代は介護人材の待遇アップも期待できます。
また、保育人材の不足により保育関連の資格も人気が高まっています。
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、これから介護業界で働こうとする方がまず取得する介護の登竜門のような資格です。
訪問介護や一部の介護施設では、介護職員初任者研修の資格を持っていないと利用者への直接的な介助ができません。
「研修」と名がついていることからもわかるように、介護職員初任者研修の資格を取得する場合には必ず130時間の研修を受け、研修終了後に行われる試験に合格しなければいけません。
研修は自治体や各スクール、介護事業者がそれぞれ実施しています。
種類 | 厚生労働省認定資格 |
試験日 | 随時(研修終了後) |
受験料 | 5~8万円(研修会場ごとに異なる) |
介護福祉士
介護福祉士は介護のプロフェッショナルを証明する国家資格です。上記で説明した介護職員初任者研修を終了してから3年以上の実務経験を積み、介護職員実務者研修を終了すると介護福祉士の受験資格が与えられます。
指定された養成機関や福祉系高校で学ぶルートもありますが、介護福祉士のおよそ90%は実務経験3年以上を積んでから介護福祉士の資格を取得しています。
種類 | 国家資格 |
試験日 | 年1回 |
受験料 | 18,380円(税込) |
公式サイト | https://www.sssc.or.jp/kaigo/index.html |
終活カウンセラー
終活カウンセラーは終活カウンセラー協会が認定する、終活に関する知識を証明する民間資格です。
終活カウンセラーの資格取得により、葬儀や墓、相続や保険などの相談に適切な専門家を紹介できる「シニアのお困りごと案内人」になれます。
終活カウンセラーの知識は自分や家族の終活にも役立てられるため、シニアは取得して置いて損はない資格です。
種類 | 民間資格 |
試験日 | 各会場で月2回程度(Zoom講習あり) |
受験料 | 16,000円(税込)※2級の場合/初年度会費含む |
公式サイト | https://www.shukatsu-csl.jp/ |
終活については当サイトでもいろいろな役立つ情報を載せています。是非ご覧ください。
参考 終活関連記事そなサポ子育て支援員
子育て支援員の資格は各自治体が開催する無料研修を受けるだけで取得できるため、保育の現場で働きたい方はぜひ取得しておきたい資格です。
国家資格の保育士と比べて行える仕事に制限はありますが、自分の育児経験を活かして働きたい方にはぴったりの資格と言えます。
種類 | 民間資格 |
試験 | なし |
受験料 | なし |
公式サイト(東京) | https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/katei/kosodateshieninkensyuu01.html |
年金制度が不安な時代に役立つ資格
日本の高齢者数が増加しているため、ひとりひとりの高齢者が得られる年金収入額は今後ゆるやかに減少していく見込みです。
年金生活者の平均年収はいくら?老後の実態と対策を解説これからは年金だけでは必要な老後資金が確保できない可能性があります。お金に関する資格の取得は、転職や再就職だけでなく自分の老後資金の計画作りにも役立てられます。
FP(ファイナンシャルプランナー)
FP(ファイナンシャルプランナー)は、正しくはFP技能士という国家資格です。
個人の資産運用に関する相談にのり、貯蓄や投資、保険、税金などの資産設計を行うことができるため、金融業界以外のあらゆる業界で活躍が期待できます。
また金融に関する知識を元に、自分自身の家計管理や資産運用にも役立てられます。
種類 | 国家資格 |
試験日 | 年3回 |
受験料 | 8,000円(非課税)※3級の場合 |
公式サイト | https://www.kinzai.or.jp/fp |
資格勉強そのものが自分の成長に役立つ
ここまでは「これからの時代に役立つ資格」を10種類ご紹介してきました。
しかし「これからの自分に役立つ資格」は何かと考えたら、その答えは「どんな資格でも役に立つ」です。
極端に言えば、資格を取れても取れなくても構いません。資格を得るためにする勉強という行為そのものが、生きがいや人生の楽しみにつながり無駄にはならないからです。
まとめ
今回は「これからの時代に役立つ資格」をご紹介しました。
いくつになっても、人生まだまだこれからです。自分が取れそうな資格を見つけて、いつまでも学びを忘れず成長を続けていきましょう。
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