- 老後に仕事をするメリットは3つ(収入・生きがい・規則正しい生活)
- 老後に人気の高い仕事ランキング1位は事務職
- 人気の職種は男女差がある
- 老後の仕事で一番必要なスキルは“健康”
人生100年時代と言われ、老後と呼ばれる年代になったとしても、できる限り仕事は続けていたいと希望する人が増えています。
しかし、老後の仕事はどこでどうやって探せば良いのでしょうか。そして他の人たちは、どんな職種や企業で働きたいと思っているのでしょうか。
今回は老後になってもできる仕事について、人気の業種や人気企業、採用経路などをランキング形式でご紹介します。
目次
老後に仕事を続けるメリット
まずは、老後と呼ばれる年代になってもどうして仕事を続けていくべきなのか、それを確認しましょう。
人により異なりますが、多くの人は老後の仕事に以下のようなメリットを見出しています。
老後の収入源
内閣府が2019年に発行した令和元年版高齢社会白書によると、65歳以上のみで構成された高齢者世帯の年間所得は平均318.6万円です。これは現役世帯の平均年間所得663.5万円の半分以下となっています。
画像引用:内閣府|令和元年版高齢社会白書(全体版)
年金が得られる状況になったとしても、現役時代と同じレベルの生活を維持するためには、それにふさわしい収入を確保しなければいけません。
仕事を続ければ年金以外にも定期的な収入が得られ、ゆとりある生活を送ることができます。
老後の生きがい
たとえ給与が低くなったとしても、老後の仕事には金銭以外のメリットも存在します。
たとえば60歳以上の会員に短期又は軽易な就業の機会を提供しているシルバー人材センターでは、収入よりも高齢者の生きがい・地域社会の活性化に重点を置いた就業支援を行っています。
画像引用:厚生労働省|今後の高年齢者雇用の 現状と課題について
年をとって人の世話になるだけでなく、仕事をすることで社会に貢献できていると感じられるのは、老後の生きがいにつながります。
規則正しい生活
仕事をしないと1日のスケジュールも立てづらくなり、どうしても自宅に引きこもりがちになります。
積極的に外に出る機会を作って身体を動かすのは体力増進に役立ちますし、仕事上でいろいろと頭を使えば脳の活性化にもつながります。
2014年5月にEuropean journal of epidemiology誌で仏研究チームが発表した研究結果では、仕事を引退する年齢が高くなるほど認知症の発症リスクが減少することがわかりました。
つまり仕事はできるだけ長く続けた方が、認知症を避けられる可能性が高まるというわけです。
シニア世代に人気の仕事ランキング
老後にも仕事をするメリットを再確認したところで、老後の仕事ランキングを見ていきましょう。
まずはシニア世代に人気が高い業種や仕事内容のランキングをご紹介します。
求人情報サービス「an」が2016年に60歳以上に対して行ったアンケート結果では、以下の仕事がランクインしました。
画像引用:「an」アルバイトレポート|60歳以上のシニアが希望する人気アルバイト職種・店舗ランキング ~シニアが就きたい仕事とは?~
男女ともに人気が高かった職種は「事務職」ですが、それ以外には男性と女性ではいくつかの違いが見受けられます。
以下からは男性と女性の違いを詳しく見てみましょう。
男性に人気
シニア男性に人気が高い仕事は以下のとおりです。
1位 軽作業
2位 事務
3位 専門・技術職
4位 清掃
5位 警備員
現役時代に身につけた技術を活かせる専門・技術職や、体力的にハードな場合もある警備の仕事が上位にランクインしているのは男性ならではです。
女性に人気
シニア女性に人気が高い仕事は以下のとおりです。
1位 事務
2位 医療・福祉・介護
3位 厨房・キッチン
4位 軽作業
5位 清掃
福祉の仕事や厨房・キッチンなどの人気が高いのは、女性ならではの印象を受けます。
子育てや家事の経験を活かした仕事を希望しているシニア女性が多いようです。
シニア世代が多く働いている人気企業ランキング
同じ「an」のアンケートでは、シニア世代に人気のある具体的な企業名も調査しています。
1位 イオン
2位 セブンイレブン
3位(同率) ヤマト運輸/役所
上記の業種・職種ランキングに対して、具体的な企業名ランキングでは販売や接客の仕事が上位にランクインしています。
これはアンケートの回答者が日頃からよく知っている店舗であることや、実際に働いている高齢者を見かけたという理由が考えられます。
また上記ランキングでは圏外となりましたが、外食チェーンのすかいらーくグループなどのいくつかの企業では、シニア専用の求人サイトを公開しています。
上記のようにミドル・シニア求人を積極的に行っている企業であれば、採用もされやすく、また老後にも働きやすいだろうと想像できます。
シニア世代の採用経路ランキング
実際にはシニア世代はどこを経由して仕事を手に入れているのでしょうか。
独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)の2016年時点での調査資料によれば、当時の高齢者雇用の採用経路でもっとも採用数が多かったのハローワーク、次いで求人広告による応募でした。
画像引用:高年齢者の雇用に関する調査(企業調査)平成28年5月31日
今後はインターネット媒体を経由した求人募集・応募の比率が高まっていることが予想されます。
シニアワークの職場環境
現役時代には正社員として働いていた人でも、老後には多くが嘱託やパート・アルバイトに働き方を変えています。
シフトが自由なパート・アルバイトは自分の希望の時間で働けますので、身体に無理のない範囲で仕事ができます。フルタイム勤務よりも老後の仕事には向いている働き方と言えます。
また、パートやアルバイトを募集している企業や店舗には、学生など若い年代層も応募してきます。
リタイア後は若い人とも交流する機会が減りますから、仕事を通して幅広い年代層の友人が増えることも、老後に仕事をするメリットと言えるでしょう。
老後まで仕事をするために必要なスキル
業務上で資格が必要な専門職を除いては、シニア向け求人では無資格・未経験OKの場合が多いです。
しかし老後にどんな仕事をするにしても、絶対に必要なスキルがあります。それは健康です。
身体が健康でないと、仕事をすることも、仕事で得た収入で人生を楽しむこともできません。
「健康のための自己管理能力」が一番のスキルと心得て、日々の体調管理に務めましょう。
まとめ
今回は老後になっても仕事をしたい人のために、老後に人気が高い仕事や企業名などをランキング形式でお伝えしました。
会社を定年退職しても、まだまだ人生はその先が長いです。
いきいきとした老後を送るためにも、できる限り長く働いて、社会とのつながりを維持するようにしましょう。
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